昨年7月に登場して以来、パチスロで覇権をとっている「パチスロ甲鉄城のカバネリ」。本機はなぜこれほどヒットしたのか?
今回は個人的な主観をもとにヒットの理由を考えてみた。
コンテンツの魅力
「番長」シリーズ、「まどマギ」「バジリスク」「リゼロ」と、まず導入前からユーザーに期待感を訴える上で、コンテンツの魅力というものは欠かせない。有名アニメのタイアップともなれば、「ちょっと打ってみたいな」と食指が動いたりして、初動の稼働に繋がりやすい。
面白い台を作っても打ってもらわなければ魅力は伝わらないわけで、ゆえに大金を掛けてまで有名アニメとタイアップしたりする。(特に小さいメーカーほどその恩恵にあずかりたいはず)
「カバネリ」と聞いて、「あーあのアニメね」とピンとくる人はそこまで多くはなかったはず。自分は全く知らなかったし、導入前もそこまで話題になってなかった気がする。そういう意味では、コンテンツを含めた魅力、前評判はそれほど高くなかった。
全ては己のヒキ、分かりやすくアツくなれる
やはり流行ったの要因は、「どうなればアツいのか分かりやすく面白い」に尽きるんじゃないだろうか。
AT中はチャンス目を引けば最低でも25%でボーナス抽選。さらに高確玉がついた箇所なら「約60~100%」で当たりと、非常に分かりやすく、またアツくなれる。
詳細な抽選が分かってくるとさらに面白く感じられ、まずレバーオンで演出が起こるか、出目はどうなのか、左中と止めても第3リール押すまで分からない、とパチスロの魅力というものがふんだんに詰め込まれているのに気づく。
高確玉が無いとキツイが、1つでもあるとイケそうに感じるくらいの絶妙なバランスで、ボーナス中のゲージ抽選しかり、本当によく作られているなと感じる。
あれがセットごとに高確玉がもらえる抽選とかだと、今よりゲーム性が損なわれていたかもしれない。ゲージを溜めるのも含めて己のヒキだから、そっちの方が諦めもつく。
打ち手に不利益が起こった場合、「台のせいにされがちなのがダメ台、自分のせいと受け止められるのが良台」と、個人的にはそこがダメ台と良台の大きな違いかなと思っている。
台のせいにしたくなる台って、リピートもされづらいんだよね。
根拠は無いがなんかヤレそうな気がしてくる不思議な台
100Gのゾーンとか、250Gのゾーンとか、「ちょっとそこまで回しちゃう?」みたいな期待感づくりが本当に上手いと思う。またその当選率も絶妙というか、ヤメるか続行するか悩むくらいの時には「じゃあとりあえず100Gのゾーンまで・・・」とか回しちゃう。割と当たるんだもの。
さらに「高BBランク示唆」が出てきちゃった日にはさらに悩むよね。
最初は「BBランク」とかいらんでしょ、とか思ってたけど、そういうユーザー心理とかまでしっかりと考えられて作られたものだとしたら、もう凄いとしか言いようがない。
100Gのゾーンとかは即ヤメさせないためのものだと思うけど、ホントに良く出来たバランスだと思う。
AT中もそうで、基本的にはSTが2、3連で終わっちゃうのが大半なんだけど、なぜか「次は出そうな気がする」という不思議な気分にさせられる。
まぁ、実際またST入れたところで大半はショボ連なんだけどね。。。
それでも何故か次はイケそう、なんてまた謎の自信が湧いてくるから不思議だ。
設定推測が難しく、設定6の機械割が110%と高設定も使いやすかった
ホール側も「カバネリ」の高設定は入れても怖くないので、設定状況が良かったのもヒットの要因だろう。
高設定が入れられるかは台の人気が非常に重要にもなるが、結局、爆発的に流行るには「お店の扱いの良さ」も外せない条件の一つ。
設定が入りやすい台には、人が集まるし設定も入れやすくなるしで相乗効果が期待できる。とはいえ、高設定を入れるだけでヒットするわけではもちろんないんだけどね。
カバネリに関しては「低設定でも動く」のが大きかったのだろう。
高設定は何度か打ってるけど、割と設定推測が難しくて、「高設定かなぁ」なんて思いつつ、サミートロフィーが出るまでは絶対的な安心感を持って打てたことはほとんどない。
低設定もしかりで、まだ可能性あるかな・・・なんて思って打ってたら気づけば結構なマイナスになっていたり。
それくらい設定が見えづらいからこそ低設定も動く、結果として高設定も入れやすいというのが1番大きかった気がする。
逆に「設定6丸分かり」の台なんてのは、センスが無いなぁと思う。
設定6が丸分かりって台は今まで何度も出てきてるけど、低設定が動かないからほぼ流行ることが無い。(初期のリゼロなんかは人気が持った方だけど)
まとめ
「STはガチ抽選でいうほど続かないけど、次こそはヤレそうな謎の魅力があって、低設定でも稼働するからお店も高設定も入れられて、結果わらわらと打ちたい人がどんどんあふれるから流行った」
という結論。
やっぱり大ヒットを飛ばすには、「カバネリ」くらい良い意味で設定が読めないというのは大事な気がしている。もちろん面白いというのも重要で、面白くて設定の高低が見抜きづらいというのが1番のポイントかなと。
これからスマスロ「北斗」など話題機も控えているが、「カバネリ」に関しては急激に廃れるということはなさそうだ。
©カバネリ製作委員会 ©Sammy
ほかがゴミだから
正直過大評価感ある。
目押しも要らんし勝手に揃うチャンス目待ちで楽しめるのって猿か何かなのかな?