「5号機名機列伝」第2回目は「ボンバーマンビクトリー」。
2006年導入された台で、個人としては全然打ってないので思い入れはそこまで無い。
ただ、5号機の歴史を語るうえで外せない、教科書を作るとしたら載せるべき台だと思っている。
▼初めて「リプパン外し」を積極的に導入した台
ボーナス終了時は必ずRT「ボンバータイム」に突入するのだが、終了条件は「3000G消化orボーナス成立orチェリー入賞」のいずれか。
ボーナス中にミニゲームでナビポイント獲得のチャンスがあり、ミニゲームに成功すればRT中にチェリーが入賞しないようにナビをしてくれる。
このように、RTパンク役をナビしてくれることでRTを延命できるのが、いわゆる「リプパン外し」。
ちょっと目押しとかややこしい気はするが、当時は検定を通す際の検定条件が「成立役は必ず入賞させる」というもので、検定時にはRTに入ってもすぐにパンクするので、検定に通りやすくするためにこの仕様になっていた。
他にも「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」など、RTを延命させることが出来る台はあったが、ゲーム性のメインとして取り入れたのは、この「ボンバーマンビクトリー」が初めての台。
この「リプパン外し」により、機械割は当時の5号機としては異例の設定6で約115%と非常に高く、5号機に明るい未来を感じさせた台だ。
実際「ボンバーマンビクトリー」はそこまでヒットしなかったものの、その後「スパイダーマン」や「リングにかけろ」など、「リプパン外し×高機械割」のヒット機種が生まれるきっかけになったのは間違いない。
やはり「機械割の高い台は正義」。
機械割が高いというだけで、台にアイデンティティが生まれると言ってもいいだけに、メーカーは限界のスペックを目指していた。ただ、「リプパン外し」って目押しが必須だから、初心者や年配客殺しな台でもあった。
「リプパン外し」台が全盛期の頃は、隣に年配客が座ってくるたびに、仕様分かっていないんじゃないか、パンクさせるんじゃないかと無駄にヒヤヒヤしていた。
©HUDSON SOFT ©Sammy
4号機の頃の目押ししない検定で出てた割が目押しするとヤバいレベルの乖離があったので検定方法を変えたのをわかっていながらリプパン外しですよ
割とすぐ後に一番出る打ち方を指定するように変わったわけだが脱法がホント好きだな
行き過ぎて規制されるまで突っ走るバカっぷりは嫌いじゃない