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【パチンコ経営企業分析】大阪府のパチンコホールにおける新台導入評価、パチンコ中心の新台導入を行っている傾向が強い

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は、関西圏の主要地域である「大阪府」の新台導入評価(※1)について見ていく。

大阪府は、直近の新台導入評価(2022年9月~2023年2月の6カ月間の評価)において「S」ランクの店舗数・比率は、パチンコが41店舗で8.9%、パチスロが28店舗で5.9%と、どちらも店舗比率が10%を下回っていて少ない。

その中においてパチンコ・パチスロともに「S」ランク評価だったのは25店舗。これは12グループの中に含まれているが、そのうち複数店舗を持つのは下表の4グループ。

パチンコ・パチスロ「S」ランク店舗数
グループ名 店舗数 グループ名 店舗数
延田エンタープライズグループ 5 アライ興産グループ 4
平川商事グループ 4 アンダーツリーグループ 4

このように「延田エンタープライズグループ」を筆頭に、パチンコ・パチスロともに「S」ランクの店舗が複数あるのは、大阪府に本社があるグループのみであった。
また、グループ別に「S」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表となる。

「S」ランク店舗数
グループ名 両方
延田エンタープライズグループ 8 5 5 8
アンダーツリーグループ 5 4 4 5
アライ興産グループ 4 4 4 4
平川商事グループ 4 4 4 4
ベガスベガスグループ 3 1 1 3
アミューズグループ 2 0 0 2
ベニス産業グループ 2 0 0 2
マルハングループ 2 1 1 2

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「S」ランクの場合もあるので、合計値と「P」「S」の合算値は異なる場合がある

これを見ていくと、パチスロが「S」ランクの店舗はパチンコも「S」になっていた。実際にパチスロが「S」ランクの28店舗のうち、25店舗がパチンコも「S」ランクであるように、パチスロを中心とした新台戦略を行っている店舗はほとんど見られなかった。

では、以前と比較するとこれらの店舗数はどのように変化しているのだろうか。
過去2年を振り返ってみると下表の通り店舗数は変動していた。

期間 「S」ランク店舗数 「A」ランク店舗数
パチンコ パチスロ パチンコ パチスロ
2020年9月~2021年2月 34 33 35 27
2021年9月~2022年2月 34 16 32 20
2022年9月~2023年2月 41 28 46 19

このように、過去と比較するとパチンコの「S」ランクの店舗数は増えたが、パチスロは減少傾向にあった。「S」ランク比率は10%を下回っているものの、今後はその比率もさらに高まっていくのだろうか。

パチンコ中心に新台導入を行っている傾向が強い大阪府。今後も「S」ランクの店舗は増加傾向のまま進むのだろうか。

※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。


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