「スマスロ北斗の拳」がパチンコホールで絶大な稼働をほこっている。
「大人気コンテンツだしそりゃそうでしょ?」「今のうちだけだよ」なんて声もあるかもしれないが、いくらコンテンツの人気が高かろうと、結局「面白い台じゃなければ人気が出ない」のがパチスロである。あの大人気コンテンツである「北斗」シリーズでさえ。
と、ここまで言えば今日紹介する機種が何であるか、勘の良い人には分かるだろう。
5回目となる今回の「5号機名機列伝」は、ある意味で5号機の歴史に名を刻んだ台、「パチスロ北斗の拳2乱世覇王伝天覇の章」(2007年導入、サミー)だ。
ゲームフロー
まずはざっとスペックを紹介しよう。
BIG確率(約225枚):1/336(設定①)~1/297(設定⑥)
REG確率(約104枚):1/790(設定①)~1/512(設定⑥)
ボーナス合算確率:1/236(設定①)~1/188(設定⑥)
各ボーナス終了後にはRTへ突入し、RTは1セット20G。
RT継続率は「50%・60%・70%・80%・90%・95%」の6段階。(北斗揃いは継続率80%以上確定)
RT中は初代「北斗の拳」さながら、残り8Gから死闘演出が繰り広げられ、RTの継続がジャッジされる。
・・・あれ?なんか面白そうじゃない?
代名詞「減るRT」
カタログスペックだけ見れば面白そうに見えなくもないが、本機を語るうえで代名詞のように語られるのが「減る(ヘル)RT」である。
そう、この台のRTは文字通り減るのだ。
純増0.3枚くらいの機種であれば、今でもたまにヒキが悪くてトータルで減る機種はあるが、同機に関しては減るのが当然。そういうスペック。そういう仕様。
この「減るRT」がまずかった。
出玉感が全くないものだから、全く面白さを感じない。連チャンしているのに何故か募るイライラ。RT中にひたすらコインを入れ続けるなど、とにかくイメージが悪すぎた。機械割もうろ覚えではあるが、106%前後とかだった気がする。(低かったという記憶しかない)
加えてパンク役を外すのも非常に面倒で、リールもちょっと見にくかったはず。(リールのバックランプが暗かったのかな?)
で、こんな面倒なことした上に出玉も減るのかよと。
そんなわけで「減るRT」が致命的となり、人気は全く出なかった。
「RTが減るのに耐えられなさ過ぎてわざとパンクさせてやめた」なんて逸話も残っているほどだが、これはマジだ。
私は同機を新台初日に打ちに行ってたが、隣の若いお兄ちゃんがひたすら連チャン、RTが終わる気配がなかったのだが、出玉が全く増えないことに業を煮やしたのか「わざとパンクさせて即ヤメ」していた。(捨てるくらいなら私が欲しかった!←タコ負けしてた記憶)
本来なら同機で1番楽しいはずのポイントが、耐えきれなくなってやめるほどって・・・そりゃあのちに「迷機」として語られて当然だろう。
リプパン外しが必要だから、年配客にハードルが高い仕様もまずかった。
出玉を求める若年層がいなくなったら、その島にはもはやペンペン草も生えない。(ネットで草を生やされるくらいである)
ちなみにこの「パチスロ北斗の拳2乱世覇王伝天覇の章」だが、販売台数は約11万台と、とんでもなく売れている。(5号機全体でもトップ5に入るらしい)
当時、行っていたホールでも1ボックス導入とか大量導入する店舗が多かった。
打ち手としては負けても数万程度で済むし、その後、打たなきゃいいだけの話だが、大量導入してしまったホールにしてみたら思い出したくないくらいトラウマ機種なんじゃないだろうか。
ちなみにこの翌年、マイナーチェンジで「パチスロ北斗の拳ネクストゾーン闘」と「パチスロ北斗の拳ネクストゾーン将」の2機種が出るのだが、「将」に関しては個人的に文句なしの神台で、めちゃくちゃ打ち込んだ。
©武論尊・原哲夫/NSP 1983 ©NSP 2007版権許諾証SAD-304 ©Sammy
連荘数がカンストして大爆発(うろ覚え)になってるのに500枚も出ていなかったような記憶が・・・。
RT中のパンクが本当難しかった、継続率が高いのを取って50連目ぐらいにパンクして通常に戻る、北斗が大好きだったけど二度と打たなかったな