【パチンコ狂の詩】パチンコホールが今年最大の集客数を記録するのは５月５日かもしれない、私にとっても特別な日

同じパチンコホールに長く通っていると、常連客の顔は大抵分かるようになる。同じ機種を好んで遊技している人なら尚更だ。しかし、だからといって会話する機会などほぼ無い。一度も話したことの無い人が大半ではないだろうか。

特に人見知りすることもなく、自分のことを比較的社交性が高い人間だと思っている私自身も、ホールで出会った人と仲良くなった経験は極めて少ないもの。３０年のパチンコ歴の中で、片手で足りる程度だ。

そんな数少ない「パチンコ店での出会い」について、この時期になるとたまに思い出すことがある。その方は、どう見てもホールには似つかわしくない、とても綺麗な年上の女性だった。自然と挨拶するようになり、店舗内では楽しく会話もしていたが、むろんそこまで。

そんな希薄な関係から急展開を見せたのが（ずいぶん昔の）５月５日のことだ。当時はＧＷ期間にパチンコなど打っていなかったので、私は知らなかった。この日に物凄い数のお客さんが来店することを。

みんな大好きゾロ目の日。それはもちろん知っていたが、さすがにＧＷ期間中に出るわけないと思っていた私にとって、５月５日は全然特別な印象が無かったのだ。たまたま暇だったので、いつも通りの時間に店に向かうと、店前は人・人・人でエライことに。

開店時間はとっくに過ぎていたが、いつになったら入店できるのか皆目見当もつかない状況だった。列に並ぶのも馬鹿らしくて、離れた場所から様子をみていると、同じく困惑している彼女を見つける。それで（パチンコは諦めて）二人で初デートに。それがお付き合いを始めたきっかけになったという話である。

結局１年持たなかったが、今となっては良い思い出だ。それ以来５月５日の大行列を見ると、まだまだパチンコも捨てたものじゃないなんて気分に。

今年も多くのパチンコファンがゾロ目の日をめがけてホールに押し寄せてくることだろう。ちなみに６月６日、７月７日、８月８日はいずれも平日だ。もしかしたら今年最大の集客数を記録するのは５月５日かもしれない。