新台導入状況、機種構成から経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回対象とするのは、4月度におけるパチンコの資産価値額(※1)で5店舗以上の経営店舗の中で最も高かった「喜久家グループ(※2)」。
「喜久家グループ」は東海地方を中心に首都圏・大阪府で店舗展開しており、現在営業中の店舗は7店舗。1000台以上の巨艦店舗は3店舗あり、1店舗当たりの平均設置台数は932台と比較的大型店舗が多いグループである。
そして同グループの資産価値額だが、2023年度については下表の通りとなる。
パチンコ | パチスロ | |||
喜久家グループ | 全体 | 喜久家グループ | 全体 | |
1月 | 518,194 | 202,124 | 521,678 | 421,307 |
2月 | 478,312 | 182,630 | 628,565 | 419,814 |
3月 | 456,656 | 183,046 | 642,076 | 434,449 |
4月 | 391,716 | 153,280 | 735,928 | 465,101 |
このように資産価値額を見ていくと、パチンコは5店舗以上の経営店舗で最も資産価値額は高かったのだが、前月と比較するとパチンコ全体のトレンドの影響を受けており大幅に減少していた。
一方、パチスロに関しても平均額は超えており、徐々に平均額との差が開いてきているものの、パチンコほどのインパクトは受けなかった。
店舗別に見ていっても、パチンコは4店舗が資産価値額100位以内にランクインしているのに対しパチスロは1店舗のみであった。東海地方はジャグラー系よりも30パイの機種比率が高いため、パチスロの資産価値額がそれほど伸びないのだろう。
また、同グループは新台を積極的に導入するスタイルをとっており、直近の新台導入評価(※3)を見るとパチンコは全7店舗、パチスロは5店舗が最高ランクの「S」評価であった。
4月度の新台導入率も10%を超えており、このようなスタイルは続いていくのだろう。
新台を積極的に導入し、資産価値額も高い「喜久家グループ」。5月度もパチンコのトップを維持し続けるだろうか。
※1:資産価値額
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる
※2:閲覧有効期限 5/14まで
※3:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、
その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。