【パチンコ経営企業分析】福島県を中心に１０店舗のパチンコホールを展開する「中原商事グループ」、新台特化型の営業スタイルが特徴

新台導入状況、機種構成から経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回対象とするのは、直近のパチンコ新台導入表（※1）における１０店舗以上のグループの中でも「Ｓ」ランク店舗の比率が非常に高い「中原商事グループ（※2）」。

「中原商事グループ」は福島県を中心にパチンコホール「ビッグつばめ」を１０店舗営業しているグループで、１店舗あたりの平均設置台数は７６０台。１０００台以上の巨艦店舗も２店舗運営する比較的大型店舗が多いグループだ。

そんな「中原商事グループ」の２０２３年における新台導入評価の推移は下表の通りとなる。

このように、パチンコ・パチスロとも全国上位５００位以内の「Ｓ」ランクの店舗が非常に多い。

総設置台数２００台未満の小型店舗を１店舗運営しており、この店舗の評価は低いのだが、それ以外の店舗においては満遍なく新台を導入しているといえよう。また新台以外の機種構成にも注力しており、資産価値額（※4）は平均を上回っている。

２０２３年における同グループの資産価値額は下表の通りとなる。

資産価値額に関しては、このようにパチンコ・パチスロともに各月とも平均値を超えているもののその差はそれほど大きくなく、新台導入評価ほどのインパクトはない。そのため、より新台特化型の営業スタイルを行っていると言えよう。

福島県において直近の新台導入評価における「Ｓ」ランクの店舗はパチンコ１８店舗、パチスロ１３店舗あり、その大多数を占めているのが「中原商事グループ」。今後も積極的に新台を導入するスタイルを続けていくのだろう。

※1：新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にＳ～Ｅの６段階で評価したもの
なお、Ｓ：全国500位以内、Ａ：全国1000位以内、Ｂ：全国2500位以内となっている。

※2：閲覧有効期限　5/20まで

※3：新台：発売から４週以内に導入したものを新台と定義する

※4：資産価値額
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる