商売の極意は「ロウソクの灯り」と言った人がいる。自分の火を他の人に移しても自分の火が消えることはない。そうして火が次々拡がっていくことが商売の拡がりなのだ、と。
これは、利用者が増えれば増えるほどサービスの利便性が増す「ネットワーク効果」で証明された。あるサービスが寡占化し絶対優位になるのは合理的なのだ。燎原の火のように拡がった商売の一つにスマートフォンがある。メーカーは喜んで与え、消費者は喜んでお金を支払った。
日米企業の利益率を比較すると、GAFAなどの米IT企業は日本企業の10~20倍の利益率だ。日本企業は身を粉にした薄利でも売れない。パチンコ店も同じ。玉を出してもお客に評価されない。これでは疲弊するだけ。
誰かに与えると自分の分が減る商売は、結局はパイの奪い合い、ゼロサムゲームになる。最後は誰も幸せになれない。
ホールとお客の関係はゼロサムになっていないか。お客が損すればするほど店が儲かるというような。あるいはホールとメーカーも。機歴販売でメーカーが儲かるほどホールが損するというような。ところが400万円の北斗を買うホールもいる。
文字通り「灯り」を売ったのが松下電器だった。人の心に灯りを灯す商売。
※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋
客の負け額が利益になって商売してるのは最初からずっと変わっちゃいない。みなし機が撤去されるようになってからバランスが崩れた。人気看板機種でも稼働寿命が設定され、入替が強制されるようになった。それなのに役物等の部材が次々追加拡張されて台価格は上がっている。取り決めを厳罰化したのは警察だけど、メーカーが裏で動いただろうね。どう考えてもメーカーが得をするシステムだから。そこから店の利益は減り、客からの回収が増える問題が加速していった。全盛期と今ではあからさまに還元率が違うのは目に見えている。
この業界の役割は、パチンコ、スロットの出玉だけで生計を立てる者の育成のみ。
その1台の生涯稼動に対して客が根本的に勝てないから離れるのである。その1台の生涯稼動に対して100%を超える出玉率を認めているのに、1台たりとも100%を超える出玉率をしていないからである。
もう、その1台の生涯稼動にて、永久に設定6放置でないと客は来ないレベルまできているから。
では、何故客はパチンコ、スロットをやめた理由が、その1台の生涯稼動に対して客が根本的に勝てないからと、答えるのか。
業界は、その現実を謙虚に受け止めるべき。その現実を受け入れないならば、更に業界は衰退、終焉を迎える。