新台導入状況、機種構成から経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回対象とするのは、直近のパチスロ新台導入評価(※1)における10店舗以上のグループにおいて「S」ランク店舗の比率が非常に高い「麗都グループ(※2)」。
「麗都グループ」は茨城県を中心に12店舗営業しており、1店舗あたりの平均設置台数は642台で、1000台以上の巨艦店舗は都内で営業している『レイトギャップ平和島』の1店舗。パチスロ専門店が3店舗あり、比較的パチスロの台数比率が高いグループである。
そんな「麗都グループ」の2023年における新台導入評価の推移は下表の通りとなる。
パチンコ | パチスロ | |||
S店舗 | A店舗 | S店舗 | A店舗 | |
1月 | 6 | 1 | 8 | 3 |
2月 | 6 | 1 | 8 | 3 |
3月 | 7 | 1 | 9 | 2 |
4月 | 7 | 0 | 9 | 0 |
このように、パチンコ・パチスロとも全国上位500位以内の「S」ランクの店舗が非常に多く、新台を積極的に導入するスタイルであると言えよう。
一方、資産価値額(※4)を見ていくと、新台導入評価ほどのインパクトは受けない。
2023年の資産価値額は下表の通りとなる。
パチンコ | パチスロ | |||
麗都グループ | 全体 | 麗都グループ | 全体 | |
1月 | 558,123 | 202,124 | 482,748 | 421,307 |
2月 | 469,133 | 182,630 | 490,104 | 419,814 |
3月 | 438,986 | 183,046 | 512,070 | 434,449 |
4月 | 363,567 | 153,280 | 520,892 | 465,101 |
このようにパチンコは平均値を大きく上回っているのだが、パチスロにおいては平均値とさほど変わらない。店舗別に見ても、新台導入評価が「S」ランクの店舗が4月度の平均額を下回っているケースもある。
これは、取引額の高い「ジャグラー系」よりも全国的な導入が行われていないために取引額が伸びにくい「30パイ」の機種を積極的に導入していることに起因している。茨城県は30パイの設置比率が高い県であるので、このような傾向は仕方ないだろう。
そこまで規模は大きくないものの、積極的に新台を導入するスタイルで存在感を示している「麗都グループ」。今後も同グループの動向に注目しておきたい。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、
その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。
※2:閲覧有効期限 5/24まで
※3:新台:発売から4週以内に導入したものを新台と定義する
※4:資産価値額
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる
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