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【パチンコ経営企業分析】静岡を代表するパチンコホールチェーン「新日邦グループ」、5月度に新台導入評価「S」ランクの店舗が急増

新台導入状況、機種構成から経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回対象とするのは、5月度における新台導入台数(※1)において、1位・2位を独占した「新日邦グループ(※2)」を見ていく。

「新日邦グループ」は静岡県にて「コンコルド」の屋号でパチンコホールを23店舗運営しているグループ。

1000台以上の巨艦店舗は全体の1/4以上にあたる6店舗であるものの、1店舗あたりの平均設置台数は696台とそこまで多くなく、小規模店舗から大型店舗まで多岐にわたっている。

極端に新台を積極的に導入するスタイルではないが、5月度の新台導入台数は同グループ2023年度における5カ月間の新台導入台数の40%以上を占めており、積極的に導入した月であると言えよう。

そんな「新日邦グループ」の2023年度における新台導入評価(※3)の推移は下表の通りとなる。

パチンコ パチスロ
S店舗 A店舗 S店舗 A店舗
1月
2月
3月
4月
5月

新台導入評価は半年間の実績を元に算出しているが、5月度に一気に新台を購入した結果、直近の集計において上位の「S」ランクの店舗が急増した。

グループ内で設置台数が多い『SUPER CONCORDE 市野』(1506台)及び『SUPER CONCORDE』(1377台)は常に「S」ランクを維持しており、他の店舗のランクが上昇傾向となっていた。

一方、資産価値額(※4)においては、グループ全体の資産価値額はあまり高くない。

2023年度における同グループの資産価値額は下表の通りとなる。

パチンコ パチスロ
新日邦 全体 新日邦 全体
1月 261,537 202,124 371,066 421,307
2月 227,676 182,630 361,252 419,814
3月 213,791 183,046 360,315 434,449
4月 173,979 153,280 358,833 465,101
5月 195,679 154,574 347,512 456,986

このようにパチンコは平均値を超えているものの、パチスロにおいては平均値を下回っていた。ただし店舗ごとに見ていくと、旗艦店舗は平均値を超えておりメリハリをつけた営業を行っていると言えよう。

5月の実績を見ていくと、4月までとは異なる戦略を行ったと思われる「新日邦グループ」、6月はどうなるのだろうか注目していきたい。

※1:新台は発売から4週以内に導入されたもののみとする
※2:閲覧有効期限 6/10まで
※3:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。
※4:資産価値額
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる


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