5号機の名機を振り返る5号機名機列伝第14回、今回紹介するのは2006年にサミーより登場した「パチスロスパイダーマン2」。
パンク役を外してRTを延命させていくという、いわゆる「リプパン外し」台。
「リプパン外し」台の1番の特徴は、それまでの5号機と比べて圧倒的な出玉率の高さにアリ。
それまでは高くても110%程度だった機械割が、本機においては約118%とある意味常識を打ち破るような機械割だっていうんだから、小魚ばかりの釣り堀の中に急にマグロが紛れこんできたようなものである。
「5号機始まったな」と。別に個人的にはそれまでの5号機に全然絶望してなかったんだけど、あまりに衝撃的な台すぎて時代が動いたのを感じたとか感じなかったとか。
とりあえずボーナス確率などのスペックをみてもらいましょう。
いや、ボーナス確率重すぎぃ…!重い記憶はあったけど、6でもこんな重かったっけ?
とはいえ、BIGは約300枚、MIDでも約220枚獲得できるので、今の台と比べると出玉感は圧倒的に違う。ちょっと連チャンしたらサクッと1000枚だ。
この機械割の高さだけでも人気が出そうなものだが、本機に関しては「中押し」の出目の面白さもあり、決して出玉だけが人気の理由じゃなかったのが大ヒットに繋がった要因でしょう。
中段ベルからのベル外れや中段リプからのリプ外れという分かりやすい上にBIG濃厚のリーチ目しかり、中段クモだと大体外れだがMIDの可能性も残されてたりと、最後まで気が抜けない。
あと中段スイカの時に、演出次第でクモとチェリーを狙い分けたりとか、出目での細かい楽しみ方ってのがいくつもあった台でした。
機械割だけなら元祖リプパン外し機である「パチスロボンバーマンビクトリー」も115%オーバーと高かったが、これはイマイチ人気は出なかった。
「スパイダーマン2」はシンプルな「A+RT」といった仕様で、純粋に演出と出目で楽しめたのが良かったんだろうなと思います。
「スパイダーマン2」が出るまで割とメインで打ってたのが「アイムジャグラー」とかですからね。圧倒的に違いすぎるその出玉性能を実感しちゃうと、もうピエロの島にはなかなか戻れなくなるというもの。
リプパン外し台だと他に「パチスロリングにかけろ1」なんかも超有名ですが、個人的には出目の面白さから「スパイダーマン2」がリプパン外し台の中では1番好き。たまにゲーセンとかで見かけると、未だに打ちたくなるほどに。
ちなみにリプパン外し台って有名な台が多くあれど、すぐに規制が入って全盛期は短いんですよね。その後は仕様だけでいえば、5号機後期サミーの「GRT」機種なんかが近いしこれも面白い台が多かった。「パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ3 C.C.&Kallen ver.」も出たし、またああいう台が増えてくれれば個人的には嬉しいところ。でも1ライン機だけはちょっと嫌かなぁ。
設定6確定でも放置されてた当時の5号機で初めて設定6が争奪戦状態になった歴史的な機種。