新台導入状況、機種構成から経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回対象とするのは、愛知県下で圧倒的な新台導入力(※1)を誇る「セントラルグループ(※2)」を見ていく。
「セントラルグループ」は愛知県を中心に主に「コンコルド」の屋号で15店舗運営。全体の約半分にあたる7店舗が1000台以上の巨艦店舗で、1店舗あたりの平均設置台数は903台と大型店舗中心の構成となる。
新台を積極的に導入しているグループとしても有名であり、2023年における新台導入評価(※3)の推移は下表の通りとなる。
パチンコ | パチスロ | |||
S店舗 | A店舗 | S店舗 | A店舗 | |
1月 | 9 | 2 | 10 | 2 |
2月 | 9 | 0 | 12 | 0 |
3月 | 9 | 0 | 12 | 0 |
4月 | 9 | 0 | 11 | 1 |
5月 | 9 | 0 | 9 | 3 |
このようにパチンコ・パチスロともに常に半数以上の店舗が最高の「S」ランクとなっている。特にパチスロのほうが評価が高く、全体の80%が上位2ランク内に入っていた。
一方、資産価値額(※4)においては、新台導入評価ほどのインパクトはない。2023年における同グループの資産価値額は下表の通りとなる。
パチンコ | パチスロ | |||
セントラル | 全体 | セントラル | 全体 | |
1月 | 360,639 | 202,124 | 456,083 | 421,307 |
2月 | 307,174 | 182,630 | 459,882 | 419,814 |
3月 | 290,520 | 183,046 | 473,875 | 434,449 |
4月 | 246,731 | 153,280 | 546,400 | 465,101 |
5月 | 242,507 | 154,574 | 498,323 | 456,986 |
このようにパチンコ・パチスロともに平均値は超えているものの、特にパチスロは平均値との差はそれほど大きくない。
愛知県では中古取引額の高いジャグラー系よりも30パイの機種を好む傾向があるためであり、資産価値がそこまで高くないからといって機種構成に対する意識が低いということではないことを付記しておきたい。
1台あたり45万円で換算すると、5カ月間で20億円以上購入している「セントラルグループ」。今後も積極的に新台を導入していくのだろう。
※1:新台は発売から4週以内に導入されたもののみとする
※2:閲覧有効期限 6/28まで
※3:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。
※4:資産価値額
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる