5号機の名機を振り返る5号機名機列伝第18回、今回紹介するのは2007年にJPSよりリリースされた「2027(ニーマルニーナナ)」。
当時の「JPS」といえば前年の2006年からパチスロに参入したパチスロメーカーであり、業界の知名度というものもほとんどない状態。
ゆえに「2027」も導入初期は設置しているお店の方が珍しいくらいで、置いていても3台程度の少台数ばかり。
しかし「『2027』って台が面白いらしいぞ」と徐々に評価を上げ続け、増台に増台を重ねて一躍人気機種の仲間入りとなった。メーカー云々じゃなく、しっかりと面白い台が評価されるってのはいいですよね。
私も初打ちでその面白さにとりつかれ、家からちょいと離れたホールによく打ちに行ってました。
▼人気の理由は?
ARTは20G1セットで純増は約1.8枚。今だと純増1.8枚なんてショボいイメージがありますが、これは当時としては高純増の部類。
だいたいの機種は「ボナ+ART」という仕様で、ARTの純増は約1枚くらい。ボナを加味したらARTは1Gあたり実質1.5~2枚弱の純増になると思うんですが、素で1.8枚なんて純増のARTを搭載した機種は(たぶん)無かったわけで、その辺もスロッターの食指が動いたのかなと。
しかもARTの継続率は「最大95%」ですからね、「純増1.8枚」+「ART継続率95%」これに惹かれないスロッターは当時中々いなかったんじゃないでしょうかね。
しかも「継続率95%」のARTは通常時に「赤7」を引けばそれだけで確定と、分かりやすさも良かった。変に赤7が揃って白や赤だとかのオーラで継続率の示唆なんてこともなく、赤7引けば95%のARTが確定しちゃう。なんて硬派なんだ。
確か「赤7揃い確率」は「1/1638~1/819」とかで、設定差はあれど低設定でも絶妙に引けそうな確率なのも良く出来てますよね。別に赤7待ちじゃなく、通常のARTもあるし。
▼出玉だけじゃなくストーリーも
「純増1.8枚、95%のART」という魅力もさることながら、ART中も面白いんですよね。
ARTはオリジナルストーリーでバトルが展開され、敵艦までの距離や泡がどれだけ出るかなど、細かい継続示唆が盛りだくさん。なので、ART中の演出に一喜一憂できるのはもちろん、打ちこんで法則を知るほどさらに面白くなってくる。
当時打ってた人なら、この台のART中のストーリーにはきっと夢中になった人も多いですよね? 「あの双子の特殊能力なんなん?」とか、ただのマスコットだと思ってた「ペン太」が急に覚醒しだすとか、とにかく先が気になるストーリーだったし、今でも続きが気になってるので、小説なりなんなりでどうにかストーリーを補完していただけないものか。
あ、そういえば同機には最終バトルが延々に終わらない「無限ART状態」なんていう、「バグ」なのか「ゴト」なのか「仕様」なのか、よく分からない状態もありましたね。
後続の「アストロ球団」でも「無限ART」かのような状態があったので、仕様寄りのバグなんじゃないかと当時は思ってました。
ちなみに「2027」は私が唯一、台●ンをしてしまった台でもある。
ART間でハマるほどポイントが溜まってART継続率も高くなるという仕様なのだが、6万くらい使ってようやく入ったARTで、継続20Gで潜水艦がザッパーン!と出てきたからパッカーン!とつい手が出てしまった。
当時は若かったし、反省してそれ以降は台●ンなんてしてないので許してほしい。
©JPS