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【パチンコ経営企業分析】パチンコ新台導入評価でSランク比率が最も高かった「熊本県」、地場のパチンコチェーンの存在感がひときわ強い地域だった

『シルバーバック麻生田店』

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は直近の新台導入評価(※1)において、パチンコの「S」ランク比率が最も高かった「熊本県」の新台導入評価について見ていく。

まず直近の集計時点における「熊本県」の店舗数は117店舗。パチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコ:27.5%(平均33.2%)、低貸パチンコ:35.9%(平均28.0%)、通常パチスロ:28.6%(平均31.4%)、低貸パチスロ:8.0%(平均7.3%)とパチンコもパチスロも低貸玉の比率が高くなっている。

それにも関わらず「S」ランク店舗比率が高い「熊本県」の2023年における新台導入評価において、パチンコ・パチスロ別の「S」「A」ランク店舗数は下表の通りとなる。

期間 「S」ランク店舗数 「A」ランク店舗数
パチンコ パチスロ パチンコ パチスロ
2022年8月~2023年1月 8 11 4 11
2022年9月~2023年2月 14 9 4 11
2022年10月~2023年3月 14 7 3 11
2022年11月~2023年4月 15 6 5 7
2022年12月~2023年5月 18 4 8 9
2023年1月~2023年6月 18 5 9 8

このように、パチンコのほうが積極的に新台を導入している傾向が強いものの、パチスロも高ランク店舗数は増加傾向にあった。

次に「S」ランク店舗について見ていく。グループ別に「S」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表の通りとなる。

「S」ランク店舗数
グループ名 店舗数 両方
SB Good Industryグループ 10 7 1 1 7
岩下兄弟グループ 13 3 3 3 3
ベルエアグループ 3 3 3 1 3
フェイスグループ 3 2 2 2 2
ひぐちグループ 2 1 1 1 1
司観光開発グループ 8 1 1 1 1
延田エンタープライズグループ 2 1 0 0 1

※同一店舗でパチンコ、パチスロ

このように「SB Good Industryグループ」がパチンコにおいて圧倒的な存在感を示している。一方でパチスロに関しては、「岩下兄弟グループ」が最も多かった。

またパチスロが「S」ランクの店舗は全てパチンコも「S」ランクとなっており、パチスロのみに特化した店舗は見られなかった。

「SB Good Industryグループ」や「岩下兄弟グループ」のように、県内に多店舗展開している企業が積極的に新台を導入しているのが特徴的。その他の店舗を見ても、ほとんどが九州地方を中心に店舗展開している企業であり、地場系企業の存在感がひときわ強い地域であると言えよう。

※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。


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