【パチンコ経営企業分析】パチンコ新台導入評価でＳランク比率が２番目に高かった「福島県」、パチンコホール「つばめ」の中原商事グループが圧倒的な存在感を示している

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は直近の新台導入評価（※1）において、パチンコの「Ｓ」ランク比率が２番目に高かった「福島県」の新台導入評価について見ていく。

直近の集計時点における福島県内にあるパチンコホールの軒数は１３０店舗。パチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコ：３５．６％（平均３３．２％）、低貸パチンコ：２８．７％（平均２８．０％）、通常パチスロ：２９．９％（平均３１．４％）、低貸パチスロ：５．８％（平均７．３％）と貸玉問わずパチンコの比率が高くなっていた。

このようにパチンコの設置比率が高いことも「Ｓ」ランク店舗比率が高いことに影響しているものと思われる福島県の２０２３年の新台導入評価において、パチンコ・パチスロ別の「Ｓ」「Ａ」ランク店舗数は下表の通りとなる。

このように、「Ｓ」ランクの店舗数はパチンコのほうが多いものの、パチスロも１０店舗以上が「Ｓ」ランクであるように新台導入に積極的な様子がうかがえる。

それでは「Ｓ」ランク店舗について見ていく。グループ別に「Ｓ」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表の通りとなる。

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「Ｓ」ランクの場合もあるので、合計値と「Ｐ」「Ｓ」の合算値は異なる場合がある
※店舗数は「福島県」内の営業店舗数

このように「中原商事グループ」が圧倒的な存在感を示していた。また、新潟県を中心に店舗展開している「シリウスグループ」は、福島県内で営業している３店舗ともパチンコの新台導入評価は「Ｓ」ランクであった。

なお、パチスロが「Ｓ」ランクの店舗は全てパチンコも「Ｓ」ランクとなっており、パチスロのみに特化した店舗は見られなかった。

ちなみに市区町村で見ると、７市区町村に「Ｓ」ランク店舗があるのだが、その中でも「いわき市」が８店舗と最も多く、その他２店舗以上あるのは「郡山市（４店舗）」、「福島市（２店舗）」しかなかった。

新台は「中原商事グループ」が中心となって導入されている福島県。その中でも太平洋側の「いわき市」に積極的な店舗が集中している。いわき市自体は非常に広いので全ての店舗が直接的な競合状態とは言い難いのかもしれないが、非常に興味深い地域であると言えよう。

※1：新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にＳ～Ｅの６段階で評価したもの
なお、Ｓ：全国500位以内、Ａ：全国1000位以内、Ｂ：全国2500位以内となっている。