【パチンコ経営企業分析】パチスロの新台導入評価でＳランク比率が最も高かった「岡山県」、日光商事グループと成通グループで県内Ｓランク店舗の約７割を占有

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は直近の新台導入評価（※1）において、パチスロの「Ｓ」ランク比率が最も高かった「岡山県」の新台導入評価について見ていく。

直近の集計時点における「岡山県」の店舗数は１０６店舗。これらをパチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコ：２９．１％（平均３３．２％）、低貸パチンコ：２５．１％（平均２８．０％）、通常パチスロ：３６．７％（平均３１．４％）、低貸パチスロ：９．１％（平均７．３％）であり、これはパチスロ全体では「沖縄県」に次いで２番目に設置比率が高く、通常貸玉でも３番目に高かったように、他地域に比べパチスロファンの数が多い地域なのだろう。

そんな「岡山県」の２０２３年の新台導入評価において、パチンコ・パチスロ別の「Ｓ」「Ａ」ランク店舗数は下表の通りとなる。

このように、「Ｓ」ランクの店舗数はパチンコ・パチスロも常に１０店舗以上であったが、やはりパチスロのほうが「Ｓ」ランク店舗数が多かった。

それでは「Ｓ」ランク店舗について見ていく。グループ別に「Ｓ」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表の通りとなる。

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「Ｓ」ランクの場合もあるので、合計値と「Ｐ」「Ｓ」の合算値は異なる場合がある
※店舗数は「岡山県」内の営業店舗数

このように、「日光商事グループ」が９店舗中８店舗においてどちらかの新台導入評価が「Ｓ」ランクであったように圧倒的な存在感を示していた。そして県内最多営業店舗数の「成通グループ」が続いており、この２グループで県内「Ｓ」ランク店舗の約７０％を占めていた。

また、パチスロの新台評価が高い中で唯一「マルハングループ」の『マルハン津山店』がパチンコのみ「Ｓ」ランク評価であった。

「日光商事グループ」が現状のスタイルのまま進む限り、「岡山県」の新台導入ランクが近隣他県よりも高めで推移するのだろう。

※1：新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にＳ～Ｅの６段階で評価したもの
なお、Ｓ：全国500位以内、Ａ：全国1000位以内、Ｂ：全国2500位以内となっている。