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【パチンコ経営企業分析】『やすだ柏店』と『マルハンメガシティ柏』のライバル意識の強さが新台導入台数に表れている、2023年7月度の店舗別新台導入状況

『マルハンメガシティ柏』(写真左)と『やすだ柏店』(写真右)

今回は2023年7月度における店舗別新台導入状況を見ていきたい。

7月度における新台導入台数(※1)はパチンコ・パチスロを合わせて14万2228台だった。これは、2023年では4月、2月に次いで3番目に多い数値。また、パチンコ・パチスロ別にみると、パチンコは8万765台、パチスロは6万1463台となった。

2023年7月までの各月の推移は下表の通りとなる。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 合計
全体 101,370 142,496 86,832 147,593 139,159 76,364 142,228 836,042
パチンコ 94,188 116,899 56,436 63,318 89,399 43,463 80,765 544,468
パチスロ 7,182 25,597 30,396 84,275 49,760 32,901 61,463 291,574

それでは店舗別に見ていくとどうだろう。

まず、7月度における導入台数上位店舗は下表の通り。

7月度新台導入台数上位店舗
店舗名 総台数 導入数 P導入数 S導入数
ZENT梅坪店 1,167 249 187 62
nikko大分中央店 2,113 224 120 104
パラッツォ鳩ヶ谷店 2,032 198 127 71
やすだ柏店 1,120 191 111 80
マルハンメガシティ柏 1,313 191 140 51
キクヤ穂積店 1,266 182 114 68
ワンダーランド1177大分南店 1,226 179 100 79
nikko高松中央店 1,806 174 110 64
ナショナル会館 1,500 173 117 56
ZENT名古屋北店 2,104 172 106 66

このように、『ZENT梅坪店』や『マルハンメガシティ柏』のように長期休業を経て7月にグランドオープンした店舗が積極的に新台を導入している様子が見られた。

注目は『やすだ柏店』と『マルハンメガシティ柏』が同台数でランクインしている点。両店は徒歩で移動できるほど近い位置関係にあり、新台導入台数からもお互いがそれぞれを強く意識している様子が感じられた。

また、1~7月累計の導入台数上位店舗は下表の通りとなる。

2023年1~7月度新台導入台数上位店舗
店舗名 総台数 導入数 P導入数 S導入数
ZENT名古屋北店 2,104 1,369 925 444
nikko大分中央店 2,113 1,288 803 485
パラッツォ鳩ヶ谷店 2,032 1,079 756 323
キング観光サウザンド栄若宮大通店 1,515 1,064 617 447
楽園大宮店 3,030 1,047 691 356
nikko高松中央店 1,806 1,021 708 313
エスパス日拓新宿歌舞伎町店 1,691 1,015 683 332

このようにこの7店舗が累計新台導入台数が1000台を超えていた。

新台戦略は各企業・店舗によって異なるものの、今回の『やすだ柏店』と『マルハンメガシティ柏』のように、徒歩圏内でこれだけ意識しているのも興味深い。さて、この両店舗は8月はどのような戦略をとってくるのだろうか。

※1:新台は発売から4週以内に導入されたもののみとする


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