6.5号機が世に出てから1年以上経過している。パチスロの一撃上限は2400枚ではなく差枚が中心で、仕様によっては区間を切ってモードが継続するので上限もあってないようなもの。というのが一般的な理解だろう。
(去年の今頃は周知のため)店内に6.5号機の仕様を解説したポスターを貼る店舗なども出ていたが、最近はめっきり見かけない。店側も「ユーザーは知っていて当たり前」という認識だ。
しかしながら先日、「2400枚上限っていつの間になくなったの?」なんて話を聞いた。数カ月に1回程度打っているが先日初めて2400枚以上出て、そこで初めて上限が差枚になっていたことを知ったらしい。
そういえば2400枚しか出ない、と言われるが区間完走だってそうそう頻繁に起こるものでもない。仮にAT突入の5%で完走できるとしても月1のユーザーなら年に1回あるかどうか。
出始めの1、2カ月だけアピールして「周知は完了した」と思いがちだが、隅々まで伝わるには時間が必要だ。
仕様だけでなく新台も同じ。人気コンテンツの新台を入れたが1カ月で客が飛んで回収を急ぐ。ところがコンテンツ目当てで新規がやってくるのは客が飛んだ後の空いた時期。新規顧客が増えないのも当然である。
勿論ギャンブルとして打ちに来る人にとってはスペックやゲーム性などは必須情報だろう。
が、本当に暇つぶしに、又は自分みたいなガチで遊戯として遊びに来てる少数派にとっては複雑怪奇なスペックや仕組みなんて別にどうでもいい。
(事実CRFタイガーマスク3〜ONLY ONE〜は確変規制65%適応後にRUSH継続率98.8%!!とか、CRダークフォースの打ち出した玉のすべてがほぼ抽選!なんてのも別に仕組みを詳しく知った所で…な所もある)
まず今のパチンコ・パチスロの最大の欠点は「大金使わなきゃ一つも面白くないどころか、大金使っても面白いポイントを得られないことがある」点だよ。
(面白い=大当たりによる大量出玉や演出面)
通常時が圧倒的につまらなく、ガチャガチャ動くがそのどれ一つとっても全くの無意味。
で、圧倒的につまらない数十分が過ぎた所でいざ保留変化だ役物ガッシャンだ「激熱だぁ!」が出たところで、確定演出以外ならほぼ高確率で「ぷしゅん…787」みたいなハズレ。
ここまで人をおちょくって5千1万…と金が掛かるような遊戯、誰がやりたいと思う?
しかもいざ大当たりしてもカス出玉もザラだし、大連チャンしたとしても演出が数個をループするだけだからつまらない。
まずは低投資で十分遊べるかどうか。
その上で演出=当たるかも!?という期待が持てる構成を考える。
それができりゃ「画面の指示に従って打ってりゃなんとかなる遊戯」なんだからそこだけしっかりやればどれだけ複雑怪奇でも大丈夫だよ。
現役で打ってる層には常識でも、そうではない層からすればさんざん上乗せしているのに有利区間上限で終了しますとか表示が出て終わられても理解できないだろう。
規制する側からすれば理解できて当然でも、今後の業界を考えたら知識のない層が定着しないシステムが当たり前のように作られている。たしかに出ないとか無駄引きとか玄人目線で考えた文句に目が行きがちだけど、初心者目線で考えたらその通りと思う。