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【パチンコ経営企業分析】パチンコの「S」ランク店舗数・比率が増加した「大分県」、「タイラベストビートグループ」と「NEXUSグループ」の影響が大きい

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は直近の新台導入評価(※1)において、パチンコの「S」ランク店舗数・比率が増加した「大分県」の新台導入評価について見ていく。

まず直近の集計時点において、「大分県」の店舗数は93店舗。パチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコ:30.8%(平均32.9%)、低貸パチンコ:29.2%(平均27.9%)、通常パチスロ:32.8%(平均31.9%)、低貸パチスロ:7.2%(平均7.3%)と全国平均と似たような貸玉構成となっている。

そんな「大分県」の2023年の新台導入評価において、パチンコ・パチスロ別の「S」「A」ランク店舗数は下表の通りとなる。

期間 「S」ランク店舗数 「A」ランク店舗数
パチンコ パチスロ パチンコ パチスロ
2022年8月~2023年1月 4 5 4 8
2022年9月~2023年2月 4 4 4 4
2022年10月~2023年3月 5 3 5 2
2022年11月~2023年4月 5 3 4 3
2022年12月~2023年5月 8 3 5 3
2023年1月~2023年6月 7 4 6 1
2023年2月~2023年7月 8 1 6 2
2023年3月~2023年8月 10 2 6 5

このように4月まではパチンコ・パチスロともに「S」ランク店舗数は5店舗前後だったのだが、5月集計以降はパチンコの「S」ランク店舗数が増加傾向にあり、8月集計時点で初めて10店舗を突破した。

それでは「S」ランク店舗について見ていく。グループ別に「S」ランクの店舗数をパチンコ・パチスロ別に見たのが下表の通りとなる。

「S」ランク店舗数
グループ名 店舗数 両方
タイラベストビートグループ 4 2 2 2 2
NEXUSグループ 2 2 2 2 2
エーワングループ 7 1 0 0 1
ダイヤモンドグループ 6 1 0 0 1
チアエンタープライズグループ 6 1 1 1 1
マルハングループ 3 1 0 0 1
ひぐちグループ 1 1 0 0 1
日光商事グループ 1 1 1 1 1

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「S」ランクの場合もあるので、合計値と「P」「S」の合算値は異なる場合がある
※店舗数は「大分県」内の営業店舗数

このように、「タイラベストビートグループ」と「NEXUSグループ」がそれぞれ最も「S」ランク店舗数が多かった。

そして「NEXUSグループ」の2店舗は今年の4月末にグランドオープンし、「タイラベストビートグループ」の『ワンダーランド1177大分南店』は今年の6月に総設置台数増台を伴う大型リニューアルオープンを行っているように、これらの店舗が大分県の新台導入状況を変化させたものと思われる。

そこに積極的に新台を導入するスタイルの「日光商事グループ」の総設置台数2,113台の超大型店舗である「nikko大分中央店」も当然のごとく「S」ランク店舗であるので、今後も「S」ランク店舗は10店舗前後を維持していくのだろう。

※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。


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