パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。
今回は直近の新台導入評価(※1)において、パチンコ・パチスロともに「S」ランク店舗数が最も多かった「東京都」の新台導入評価について見ていく。
まず直近の集計時点において、「東京都」の店舗数は531店舗。パチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコ:38.4%(平均33.2%)、低貸パチンコ:19.6%(平均28.0%)、通常パチスロ:37.0%(平均31.4%)、低貸パチスロ:5.1%(平均7.3%)であった。このようにパチンコ・パチスロ問わず通常貸玉の比率が高いのが特徴的で、パチンコに関しては通常貸玉の比率が神奈川県」に次いで2番目に高かった。
そんな2023年度における東京都の新台導入評価において、パチンコ・パチスロ別に「S」「A」ランク店舗数は下表の通りとなる。
期間 | 「S」ランク店舗数 | 「A」ランク店舗数 | ||
パチンコ | パチスロ | パチンコ | パチスロ | |
2022年8月~2023年1月 | 65 | 47 | 55 | 43 |
2022年9月~2023年2月 | 67 | 52 | 51 | 49 |
2022年10月~2023年3月 | 70 | 47 | 49 | 46 |
2022年11月~2023年4月 | 71 | 48 | 56 | 45 |
2022年12月~2023年5月 | 63 | 51 | 49 | 39 |
2023年1月~2023年6月 | 62 | 50 | 49 | 47 |
2023年2月~2023年7月 | 64 | 46 | 58 | 43 |
2023年3月~2023年8月 | 60 | 49 | 54 | 47 |
このように「S」ランク店舗数推移を見ていくと、パチンコは減少傾向でパチスロは増加傾向にあった。そのため、以前はパチンコとパチスロの「S」ランク店舗数の差は10店舗以上あったのだが、直近の集計ではその差が6店舗に縮まっていた。
次に「S」ランク店舗について見ていく。
直近の新台導入評価において、「S」ランク店舗を持つグループは41グループ。そのうち、複数店舗持つのは下表の14グループとなる。
「S」ランク店舗数 | |||||
グループ名 | 店舗数 | P | S | 両方 | 計 |
マルハングループ | 15 | 6 | 5 | 3 | 8 |
日拓グループ | 11 | 5 | 5 | 5 | 5 |
メッセグループ | 12 | 4 | 3 | 3 | 4 |
浜友観光グループ | 8 | 3 | 4 | 3 | 4 |
オーシャングループ | 5 | 3 | 1 | 0 | 4 |
みとやグループ | 10 | 3 | 2 | 2 | 3 |
ミリオンインターナショナルグループ | 8 | 2 | 1 | 0 | 3 |
マタハリーグループ | 8 | 3 | 2 | 2 | 3 |
ガイアグループ | 17 | 1 | 2 | 1 | 2 |
安田屋グループ | 9 | 1 | 2 | 1 | 2 |
デルパラグループ | 4 | 1 | 2 | 1 | 2 |
パラッツォ東京プラザグループ | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 |
中部総業グループ | 10 | 2 | 2 | 2 | 2 |
アクティベートグループ | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 |
※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「S」ランクの場合もあるので、合計値と「P」「S」の合算値は異なる場合がある
※店舗数は「東京都」内の営業店舗数
このように「マルハングループ」の「S」ランク店舗数が最も多く、「日拓グループ」「メッセグループ」「浜友観光グループ」「オーシャングループ」が続いていた。以前は「日拓グループ」と「浜友観光グループ」の「S」ランク店舗数が抜けていたのだが、ここ数カ月間で変化があったのだろう。
また、「S」ランク店舗数の推移からはパチスロを強化している店舗の増加傾向が見て取れ、今後の動向にも注目していきたい。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。
不要な電力消費(地球環境問題)