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【パチンコ経営企業分析】高額取引機種が軒並み値下がり、資産価値額はパチンコ・パチスロともに今年最低値を更新 ~直近3カ月における中古取引額上位機種の状況

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回はホール経営において重要な役割を担う遊技機について、中古取引額が高い機種を中心に見ていきたい。

まず、直近3カ月間(2023年7月~9月)における、パチンコの中古取引額上位5機種は下表の通りとなった。

機種名 取引額
7月 1 P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver. 2,003,482
2 新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~ 1,243,595
3 P大海物語5 718,128
4 P009 RE:CYBORG ACCELERATOR EDITION 99ver. 593,333
5 PA大海物語5 Withアグネス・ラム 534,875
8月 1 P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver. 1,547,571
2 新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~ 727,496
3 P大海物語5 640,858
4 Pシティーハンター 俺の心を震わせた日 凄ライトミドル 592,555
5 PAスーパー海物語 IN 沖縄5 夜桜超旋風 99ver. 487,120
9月 1 P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver. 1,110,208
2 スマートぱちんこ ソードアート・オンライン 941,718
3 P 新世紀エヴァンゲリオン ~未来への咆哮~ SPECIAL EDITION 709,375
4 Pリング 呪いの7日間3 607,142
5 P大海物語5 601,157

このように「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.」が3カ月間ずっとトップを維持していたのだが、取引額は約半分まで減少しており、さらに「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」に関しては上位5機種から漏れてしまった。

その一方でスマスロの「スマートぱちんこ ソードアート・オンライン」が2位に入っているように顔ぶれが大きく変わってきている。

また、今年におけるパチンコ全体の資産価値額は下表の通り。

パチンコ平均資産価値額
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
202,124 182,630 183,046 153,280 154,574 163,440 157,949 128,687 119,529

高額取引機種の取引額が大幅に減少した結果、パチンコ全体の資産価値額の減少傾向は止まらず、9月末の実績は2023年で最も低くなっていた。

次にパチスロ。直近3カ月間(2023年7月~9月)における中古取引額上位5機種は下表通り。

機種名 取引額
7月 1 スマスロ北斗の拳 2,013,053
2 マイジャグラーV 1,800,759
3 沖ドキ!GOLD‐30 1,438,793
4 沖ドキ!GOLD 1,223,490
5 ハッピージャグラーVIII 1,174,264
8月 1 ゴーゴージャグラー3 2,590,000
2 マイジャグラーV 1,852,283
3 沖ドキ!GOLD‐30 1,430,869
4 スマスロ北斗の拳 1,315,360
5 ハッピージャグラーVIII 1,266,296
9月 1 ゴーゴージャグラー3 1,796,363
2 沖ドキ!GOLD‐30 1,523,437
3 マイジャグラーV 1,394,250
4 沖ドキ!GOLD 1,328,157
5 ハッピージャグラーVIII 1,067,970

このように上位機種の顔ぶれはほぼ同じなのだが、8月に設置台数を1万台以上増加させた「スマスロ北斗の拳」が圏外に転落した。また取引額を見ていくと、ランクインしている「ジャグラーシリーズ」の取引額は全て減少傾向であった。

また、今年におけるパチスロ全体の資産価値額は下表の通り。

パチスロ平均資産価値額
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
421,307 419,814 434,449 465,101 456,986 430,675 372,548 379,060 321,572

このように上位機種の取引額が減少していたこともあり、パチンコ同様パチスロの資産価値額も9月末の実績は2023年で最も低くなっていた。

中古取引額が全体的に減少傾向にあるため、資産価値額も大幅に減少していた。年末までこの傾向は続くのか、引き続き注視しておきたい。


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