パチンコやパチスロは電気機器。当然電気が必要になる。普通に一般家庭で暮らしていれば「コンセントに差し込めば動くんでしょ?」と思ってしまう。しかしパチンコ・パチスロ機の電圧はAC24Vで一般の家庭で使っているAC100Vとは異なる(一部100Vで動く機種もある)。パチンコ店の通常の電圧も当然100Vなので、トランスという変換器を置いて電圧を24Vに減圧しているのだ。
業界の人はご存知だろうが、もともと業界出身ではない私はこのことを当初知らなかったものだ。
少し前にパチンコの周辺機器開発する業務に携わった時のこと。こちらも24Vの電圧で開発を行っており、電圧のことはしっかりと認識していたつもりだった。しかし人間魔が差す時がある。ふっとした時に間違って100Vの電源に差し込んでしまったのだ。そうするとどうなるか。基盤の電源パーツ部分が一瞬にして小爆発を起こし、基盤自体がオシャカになってしまう。煙と焦げ臭い匂いが部屋に立ち込め呆然とする。
これ、私だけではなく複数人のスタッフが同じ過ちを起こしていた。
遊技機が24Vなのは100V配線だと電気工事士の免許が必要となり、二次電圧が26V以下の小型変圧器を挟む場合この二次電圧側の配線は「軽微な工事」とされ、電気関係の免許が不要となるからだとも言われているが明確な理由は結局理解しないままだった。
電気のことなど全く興味も無かった私にとって、今にして思えばある種理科の実験のようで面白い経験をしたものだと思う。しかしながらせっかく予算をかけて開発で作ったテスト用基板が一瞬にしてダメになってしまう残念な出来事でもあった。きっとその失敗から何かを学んでいると思いたいものだ。
今時の機械はヒューズなどで保護されるようになっているはず。ただ、電圧が異なるのに同じコンセント穴にしているのがおかしいね。
トランス変えて家で遊んでました
まだ1個トランス残ってますわ