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パチンコ店が掲げる「原点回帰」って?【パチンコは生活の句読点!】

私が在籍していたパチンコ店にて、1年の店舗目標を店長が掲げる時に「原点回帰」としていたことがありました。また、その他のパチンコ店でも販促物などで「原点回帰」を掲げているのもよく見かけます。

そこで思うのですが、パチンコ店における「原点回帰」って何でしょうか?

色々な視点があるとは思いますが、働いている従業員がパチンコ・パチスロを好きであることと、そのお店のお客様(打ち手)の心理心情を同じように理解していることは前提であり、ベースとなることだと私は考えます。もっといえば、従業員から離れたプライベートを含めて打ち手以上に打ち込んでいることではないでしょうか。極論をいえば、何よりも人の「原点回帰」が第一だと思います。

その次は、店内の色々なことです。営業形態、雰囲気、設置台数、設置機種、販促などではないでしょうか。営業形態は、正直現状は無制限営業が主流になりすぎてしまっています。これは遊技機のスペックの兼ね合いもあるかと思います。ラッキーナンバー制なんて、相当探さないと見つからないかもしれません。

また雰囲気ですが、近年では「パチンコ店臭いパチンコ店」を忠実に営業しているパチンコ店は本当にごく僅かでしょう。例えばパチンココーナーでの「ドル箱の上げ下ろし」についてです。各台計数機の普及などにより箱の上げ下ろしは減っています。しかしながら、近年ではその逆で出玉を魅せる演出も増えてきています。ドル箱の上げ下ろしは単に出玉演出だけではなく、コミュニケーションの場でもあったことは忘れてはいけないのです。

「煽りマイク」演出も、現在のパチンコ店では滅多にお目に掛かれません。パチンコ店は年々大型化しており、「ジャンジャンバリバリ…」的なマイクを入れただけでもクレームが入ってしまいます。台数や設置機種は、どこのパチンコ店でも同じような感じであり、個性的なパチンコ店は淘汰されてしまっています。販促もしかりで、射幸性を煽るような販促は規制されてしまいますし、新装開店の度に駐車場などに飾られていた「祝いの花輪」も令和の時代は見掛けないでしょう。

上記に色々と挙げてきましたが、現状のパチンコ店での「原点回帰」はハードルが高くなっている感じを受けます。「原点回帰」に求めることは何かと考えると、それはアナログ的なやり方・考え方なのです。各台計数機やセルフカウンターなどのオートメーション化も必要ですが、パチンコ・パチスロをするのは人なのです。一義的な物事を判断することとは他の解釈も許さないことも考えられ、これは思考や精神の柔軟性を失う可能性もあります。

それらを考えると、今や話題となっている『ゲームセンタータンポポ』や『神田センター』や『岐阜レトロミュージアム』などに象徴される店舗では、忠実に「原点回帰」を再現しています。大型化したパチンコ店で、それらを完全にマネすることは難しいかもしれません。

今や多様性の時代ですが、少しずつでもあの華やかな泥臭いパチンコ店の雰囲気を取り戻したいものです。

(文:ヨッツマングローブ)


コメント:7件 コメントを書く

  1. 現在のパチンコ業界はクリーンなイメージ造りを意識し過ぎな印象です。
    いい意味での店員とのコミュニケーションが無くなりほぼ店員さんとの会話がない。
    「射幸心」のとらえ方がお上と店舗&ユーザーに大きな違いがある様な?
    兎に角!!楽しくない!!
    ギャンブル性重視な機種ばかりで
    遊べない!!短時間で数万円が消える!!
    数時間で数万円出るが?!
    エンターテイメントではないですね~(-ω-。)
    パチンコ歴45年ですが…今は殆ど店舗に行かなくなりましたね。
    レトロパチンコ店に行く回数が増えました。
    お金にならないレトロパチンコ店に行く理由は
    ただ単に楽しいからなのです。
    今のパチンコ店舗に無い
    パチンコを打つ楽しさがあるからです。

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  2. 国が管理したら?
    法人や個人の経営禁止やね

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