パチンコ店の主役といったら誰になるのでしょうか? お客様という方もいるでしょうし、一般正社員やアルバイトやパートの従業員という方もいることでしょう。しかしある時から店長やエリア長の存在を示すことも目立ってきました。
パチンコ店の店長は、その名の通りでお客様が色々と希望や要望も言いやすく、本来であれば頼れる存在です。しかし近年ではチェーン展開しているパチンコ店も多くなり、勤務形態も変化しているところから、店舗によってはいつ出勤しているのかがわかりません。もっといえば、ホール店内も巡回しているかどうかもわからない状況もあります。
そこで疑問が生じるわけですが、店頭販促や店舗発信のSNSなどで「新店長就任!」などと伝えることがあります。もちろん、このご時世もあるかもしれませんが、顔写真や店長名など示さないままで終了することってありませんか? ならば、いったい何のためにその販促ブランディングしたのかがよくわかりません。
せっかく新店長就任などで店長の存在意義を示したならば、最後までその存在意義に責任感を持っても良いと考えます。おそらくそのような販促展開をした意図とは、店舗営業の変化でお客様に反応していただくためもあります。でも繰り返しますが、ホールに顔を出さずに巡回もしない店長も実際に多いのは事実です。また店長が変わったことを特に伝えない店舗や法人もあることでしょう。少なくとも販促展開を通して、店長の存在意義を主張しないか否かを決めておくことで、その後の営業展開に左右されることでしょう。
ただし、新店長就任のお知らせでよくあるリスクは、「店長が変わって(出玉が)出なくなった…」とか、「店長が変わって(パチンコのデジパチスタートが)回らなくなった…」というオカルト的視点でのクレームが多発することです。私自身も従業員だった時代に、お客様からよく言われました。偶然かどうかは不明ですが、そのように感じられてしまうことが不思議でなりません。稀にそうなっている場合もありますが、極端な例かもしれません。お客様から指摘されたならば、話しを聞くことは必要でしょう。その場合は、必ず店長自ら聞く体制を整えることです。決して、その下の役職者で済ませてはいけません。
パチンコ店の店長は、他の社員(正社員従業員)と同じように異動を伴うことが多いはずです。しかもチェーン展開していれば、それはなおさらです。法人によって異なりますが、早い場合は数カ月で、そのお店の在籍が長くても平均して3~4年ぐらいでしょう。しかし、今回テーマの新店長就任販促を提示していても、すぐに異動してしまったら意味が無いかもしれません。他の従業員も同じで、せっかく定着していたのに、常連さんにとって頼れる人がいなくなってしまっては、時にはそのお店の稼動に影響するかもしれません。異動もそれらの販促も、慎重にやっていくことが重要ではないでしょうか。
(文:ヨッツマングローブ)