これからのパチンコ店には顧客が出玉以外の新たな楽しみを見出せるような仕組み作りが必要ではないか【寄稿コラム】

スーパーマーケットの特集を見た際に革新的な取り組みに驚かされた。従来の「安さ」だけに頼らない新しい戦略が展開されており、顧客との関係性構築に重点を置いていることが印象的だった。

年会費制の会員サービスを導入し「無料コーヒーの提供」を行う店や、特徴的な商品・惣菜の開発を行う店など、独自色を打ち出す工夫が随所に見られる。じゃんけん大会での目玉商品の販売や、個性的なスタッフの起用、店内の壁に掲げられた手書きの格言など、来店すること自体を楽しい体験にしようという意図が感じられたものだ。

特に健康志向の顧客に向けた取り組みを行う店では、健康に関する情報提供や商品ラインナップの充実により、値段以外を重視する層にとっては欠かせない存在になっているように映る。他にも巨大ハンバーガーの提供など話題性のある企画は来店意欲を高めているに違いない。顧客にとっては「行きたくなる場所」「楽しみを見つけられる場所」と位置づけられるはず。

ホールも出玉だけでなく、顧客が新たな楽しみを見出せるような仕組み作りが今後重要になってくるのではないか。顧客体験を重視したこのような経営戦略を持つ店舗が増えれば、少しは離反率を抑えることができるのだが。