【パチンコ経営企業分析】少しづつパチンコをスロットに転換している、ニラクグループの店舗数・台数・資産価値推移

今回は「ニラクグループ」の各種数値について、年別に見ていきたい。

まず「ニラクグループ」の店舗数・台数推移を2020年から見ていくと、下表の通りとなる。

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ニラクグループ店舗数・台数推移
年月 店舗数 P台数 S台数 総台数 平均台数
店舗数 前年差 台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差
2020年12月 47 16,186 9,538 25,724 547.3
2021年12月 46 ▲1 16,809 +623 9,734 +196 26,543 +819 577.0 +29.7
2022年12月 48 +2 17,818 +1,009 10,148 +414 27,966 +1,423 582.6 +5.6
2023年12月 48 ±0 18,207 +389 10,593 +445 28,800 +834 600.0 +17.4
2024年12月 48 ±0 17,692 ▲515 11,478 +885 29,170 +370 607.7 +7.7

「ニラクグループ」は、このように2022年以降は店舗数は変わらず48店舗にて運営を行っている。

その一方で設置台数においては、パチンコが減少しスロットが増加しているように、若干ではあるがスロットへ変更している様子が見られた。

これを貸玉別に分類していくと

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ニラクグループパチンコ・スロット貸玉別台数推移
年月 パチンコ スロット
通常 低貸 通常 低貸
台数 前年差 比率 台数 前年差 比率 台数 前年差 比率 台数 前年差 比率
2020年12月 9,588 37.3% 6,598 25.6% 8,486 33.0% 1,052 4.1%
2021年12月 9,981 +393 37.6% 6,828 +230 25.7% 8,680 +194 32.7% 1,054 +2 4.0%
2022年12月 10,521 +540 37.6% 7,297 +469 26.1% 9,145 +465 32.7% 1,003 ▲51 3.6%
2023年12月 10,522 +1 36.5% 7,685 +388 26.7% 9,577 +432 33.3% 1,016 +13 3.5%
2024年12月 10,221 ▲301 35.0% 7,471 ▲214 25.6% 10,052 +475 34.5% 1,426 +410 4.9%

このように、2024年においては貸玉問わずパチンコからスロットへ転換していた。

続いて新台(※)の導入状況を2022年から3年間見ていくと下表の通りとなる。

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ニラクグループ新台導入推移
全体 パチンコ スロット
台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差
2022年 12,761 8,493 4,268
2023年 14,655 +1,894 8,692 +199 5,963 +1,695
2024年 14,245 ▲410 7,879 ▲813 6,366 +403

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

このようにスロットの新台導入台数は前年よりも増加していたものの、それ以上にパチンコの新台導入台数が減少した結果、全体でも前年より410台新台導入台数が減少した。

これに伴い、集計時点から半年間における新台導入評価を見ていくと下表の通りとなる。

尚、これは半年間の実績値に基づく評価であり、「S」ランクは全国500位以内、「A」ランクは全国1000位以内の店舗が該当する。

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ニラクグループ新台導入評価
集計期間 パチンコ スロット
【S】 【A】 【S】 【A】
2022年7~12月 2 9 1 9
2023年7~12月 3 9 10 12
2024年7~12月 9 8 7 14

このように、パチンコの新台導入台数は減少していたものの、新台導入評価における最高ランクの「S」ランクの店舗は大幅に増加していた。

最後に、資産価値額も直近3年間について見ていく。

資産価値額はその当時の中古取引状況によって変動するので、前年との比較は意味がないので平均額との比較とする。

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ニラクグループ資産価値推移
年月 パチンコ スロット
資産価値 平均差 資産価値 平均差
2022年12月 205,962 +20,811 399,260 +26,656
2023年12月 209,941 +20,326 354,996 +72,362
2024年12月 141,528 +16,533 294,736 +49,700

このように資産価値額は直近3年間ともに平均額を1万円以上上回っていた。

一方で、平均額との差を見ていくと、スロットにおいて前年との平均額との差が大きく減少していた。ただし、それでも平均額との差は約5万円と大きく、機種構成に対する意識は高いといえよう。

「ニラクグループ」においては、ここ数年店舗数に変化がないように大きな動きは見られないものの、少しづつパチンコをスロットにに転換している様子が見られた。2025年も同様の傾向が続いていくのだろうか。

[文・構成/情報島編集部]

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