今夏オープンの新築店舗は『Ｍ＆Ｋ本店』のみ、２０２３年夏商戦のグランドオープン状況

過去５年における７月・８月のグランドオープンを振り返ってみると、件数は新型コロナの感染拡大が始まった２０２０年の２５件が最多。一方、最少は２０２２年の１０件だった。

今年は件数こそ昨年を上回っているものの、注目案件は７月１４日にオープンした全国３例目となるスマート遊技機専門店『ＱＵＩＣＫ７大須店』（名古屋市中区）くらいで、今年の夏は例年に比べて注目店舗は少なく話題性に欠ける、そう評せるかも知れない。ちなみに昨夏は「ガイア」グループの２年半ぶりの新店『メガガイア調布店』が注目を集めていたもの。そして、同店と「丸之内商事」グループの『丸之内ヘリオス１０００丸亀』（香川県丸亀市）の２店舗が新築オープンとなっていた。

今年の新築オープンは８月１０日にオープンする『Ｍ＆Ｋ本店』（愛知県西尾市）の１件のみ。元『丸万本店』があった場所を更地にして一から建てられた。

『Ｍ＆Ｋ本店』（愛知県西尾市）

運営母体となる「丸万」グループは愛知県にてパチンコホールを展開するチェーン企業。経営店舗は「Ｍ＆Ｋ」などの屋号を冠しており計５店舗を営業してきた。ちなみに『丸万本店』の近隣にて営業してきた３１２台のパチスロ専門店『スロットマルマン』が本年６月１８日を以って閉鎖されるなど、スクラップ＆ビルドを推進してきた点も見過ごせないところ。『Ｍ＆Ｋ本店』にかける意気込みが伝わってくる。

ほかには、低貸専門店の運営に定評がある「ＵＳＥＩ」グループの『ゴープラ草加店』（埼玉県草加市）や、ドミナント展開エリアでの出店となる「ベニス産業」グループの『ベニス吉田店』（大阪府東大阪市）が既存店とどのように棲み分けを図るのかにも注目が集まる。

過去５年のグランドオープン件数

※7月、8月中にオープンした店舗。「居抜き等」には屋号変更オープンも含む