日遊協近畿支部は12日、大阪市中央区のKKRホテル大阪において2018年度近畿支部総会及びセミナーを開催。総会では、任期満了に伴う役員改選が行われ、福井章氏の支部長続投が承認された。福井支部長はこれで6期目となる。
冒頭、挨拶に立った福井支部長は「台風21号が関西に上陸しようとしていた時、自宅で1人でいるのは不安だからとホールに来たお客様がたくさんいたと聞いている。ホールはお客様が安心して時間を過ごすことができる場。大きな節目を迎えた今こそ、パチンコ・パチスロファンを増やす絶好の機会と捉え、業界が一つになり社会の理解を得なければならないと感じている」と述べ、遊技発展のため業界が一丸となることを呼び掛けた。
来賓挨拶では、大阪府警察本部生活安全部保安課の宇藤嘉邦課長が講話。同氏は、パチンコ営業に関して「パチンコへの依存防止対策」「パチンコ店の駐車場における児童の車内放置事案対策」の2点を要請。パチンコへの依存防止対策については、「営業の健全化を阻害する要因の一つがパチンコへの依存問題である。本年7月にギャンブル等依存症対策基本法が成立した今、この負の側面から目を背けることなく、問題解決に向けて積極的に取り組むことが業界の社会的責任であることを強く認識して頂き、業界全体で真摯に対応して頂きたい」と述べた。
総会後のセミナーでは、タレントの坂東英二氏と日遊協近畿支部セキュリティ対策部会が講演。セキュリティ対策部会によるセミナーでは近年のゴト事例のほか、中古機の紛れ込みや内部犯行が増加傾向にあることが報告された。宮武宣人副部会長はそういった現状を踏まえ「自社の遊技機は自社で守らないとタイムリーに対応できない。コスト削減の観点でも、セキュリティ業者がホールに遊技機検査のノウハウを提供する時代に入っている」と警鐘を鳴らした。
[2018年10月22日・日刊遊技情報]