セガサミーホールディングスは5日、2019年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表した。
2019年3月期第3四半期(2018年4月1日~2018年12月31日)の連結経営成績(累計)は、売上高2503億2100万円(対前年同期比マイナス4%)、営業利益119億2100万円(同マイナス53.5%)、経常利益90億2100万円(同マイナス62.9%)、四半期純利益6億8100万円(同マイナス95.0%)だった。売上高こそマイナス4%の微減だが、営業利益や経常利益は大幅な落ち込みとなり、純利益も大きく下げた。
これらにより同社では、通期業績予想を純利益120億円から純損失15億円へ修正。4年ぶりの赤字が避けられない見通しとなった。今回の修正に至った理由については、デジタルゲーム分野における新作タイトルの投入時期が遅れ、投入したタイトルが期待値を下回ったと説明している。このため、運営の長期化にともなう既存主力タイトルの減衰傾向を補えなかった。また、遊技機事業の減収減益について同社は、「型式試験における適合の取得が想定を下回ったこと」を主因にあげ、販売タイトル数や販売台数が当初の計画を下回る見込みとなり、通期業績予想の修正に踏み切ったと説明。
同社初となるパチスロ6号機「パチスロチェインクロニクル」等を販売するも前年同期の7万5000台から3万1000台に減少。パチンコ機は「ぱちんこCRブラックラグーン3」等の販売により前年同期から7000台ほど販売台数を増やしたが、パチスロの減少によって売上高は前年同期比マイナス20.3%の761億6000万円となった。
今後の取り組みとしては、斬新なゲーム性を備えた遊技機の開発で供給の拡大が求められるなか、「新規則・新内規に適応したタイトルの供給を本格化させるべく、適合率の向上及び魅力的なタイトルの供給を進め、販売台数の拡大ならびに市場の活性化に取り組んでまいります」としている。
一方、同社のリゾート事業に関しては、「フェニックス・シーガイア・リゾート」の大規模リニューアル及び、九州域を中心に行ったプロモーション等の効果により、利用者数が前年同期比でプラス35.4%となり、売上高も79億4900万円(同プラス8.0%)になったが、営業損失は19億1800万円で前年同期の18億4300万円からさらに赤字が増えた。
[2019年2月8日・日刊遊技情報]