日本遊技産業経営者同友会(同友会)は15日、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門にて創立25周年記念祝賀会を開催した。
冒頭の挨拶で東野昌一代表理事は、25年間を振り返り「より良い産業を目指して同友会は今日までやってきた。同友会が今あるのは皆様の協力の賜物」と感謝の言葉を述べるとともに、同友会の業界の新たな進化につながる「ワン同友会」にしたいとの思いを語った。また、台風19号の被災地ならびに被災された人々にお見舞いと一日も早い復旧復興を祈る言葉を述べ、特に甚大な被害が出た千曲川流域の被災地へボランティア派遣することを発表した。
高射幸性パチスロ機の自主規制への対応について東野代表理事は「自分たちで決めた事を簡単に変えるべきではないという声もある中、いち営業者としては何とかしてべニアを貼る事態にならないよう少しずつでも撤去して、新基準機への入替ができるような状況になればと思っている」との考えを示し、「こんな時だからこそ業界団体が連携し知恵を出し合い、何とかして新しい時代を歩んでいけるよう、同友会としてその一翼を担っていきたい」と述べた。
記念セミナーでは、一般社団法人eスポーツ連合事務局の大谷剛久氏が「拡大を続けるeスポーツとその可能性」をテーマに講演。続いて、警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長が行政講話を行い、「ぱちんこへの依存防止対策について」「射幸性の抑制に向けた取組みについて」「検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の問題について」「遊技機の不正改造の絶無について」「ぱちんこ営業の賞品に関する問題について」「広告・宣伝等の健全化の徹底について」の6項目を要請した(※行政講話の全文はこちら)。
また祝賀会では、山田課長、庄司孝輝会長(日遊協)、筒井公久理事長(日工組)、兼次民喜理事長(日電協)が祝辞を述べたほか、功労者表彰として、松田高志前代表と平山剛前副代表の功労を称えた。また、南三陸町(宮城県)の佐藤仁町長が9年目に入った東日本大震災復興支援ボランティア活動に対するお礼に駆け付けた。
[2019年10月17日・情報島]