浅間製作所は10月31日、イチネンホールディングス(本社:大阪市淀川区)が新たに設立した会社「浅間製作所分割準備」へ吸収分割により遊技機部品事業を承継することを決議し、同日付けで同分割準備会社と吸収分割契約を締結したと発表。2020年3月2日(予定)に同分割準備会社が浅間製作所に社名変更し、イチネンホールディングスの100%出資会社の新生浅間製作所として再スタートすることとなる。
イチネングループは、「自動車リース関連事業」、「ケミカル事業」、「パーキング事業」、「機械工具販売事業」、「合成樹脂事業」の5つの事業を展開。今回の事業承継によりイチネングループは合成樹脂事業において遊技機部品の製造・販売を行うイチネンジコーとの高い相乗効果を見込み、「浅間製作所が有する遊技機メーカーとの多様な取引関係、高度な品質管理のノウハウを活用することで、合成樹脂事業の飛躍的な規模拡大及び競争力の強化が達成され、同グループの収益向上に資するものと考えている」としている。
浅間製作所は1948年に創業。同年、遊技機ハンドルの製造を開始。その後、事業を拡大させパチンコ・パチスロ等に関するすべての部品を手がける総合メーカーにまで成長した。同社はプレスリリースで「創業から約70年の間、皆様のご支援のもと遊技機部品メーカーとしてここまで成長を続けることができた。厚く御礼を申し上げます」と、関係者各位に感謝の言葉を綴っている。なお、事業承継を円滑に進めるため、同社執行役員管理本部長の星野健氏が11月1日付けで代表取締役に就任した。
[2019年11月5日・情報島]