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大遊協国際交流・援助・研究協会、恒例の親睦交流会を開催 ~奨学生がVRで防犯体験

大阪府遊技業協同組合が設立母体の公益財団法人大遊協国際交流・援助・研究協会は14日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において奨学生親睦交流会を開催。 同財団が援助する奨学生27名に加え、奨学生OBや各大学事務担当者など約60名が参加した。

開会に先立ち登壇した村上昭徳専務理事は、東京、千葉、埼玉、神奈川といった遠方からの参加に対し謝辞を述べるとともに、「年末は犯罪や交通事故が発生しやすく、また、体調も崩しやすい季節。自分の身は自分で守るという事を心がけて生活して下さい」と注意を呼び掛けた。

交流会では、交通安全指導等をボランティアで行っている坂本哲也氏によるマジックショーや、大阪府警察本部の府民安全対策課によるVR機器を使用した防犯体験などが行われた。留学生の日本での暮らしを防犯の面でもサポートする同財団では、外国人に対して防犯啓蒙活動を行う際に役立ててもらおうと防犯啓蒙活動が行えるVR機器5台を今年、大阪府警に寄贈した。

VR体験会では、留学生はヘッドセットをかぶり、スマホに気を取られて後ろへの注意が散漫になった女性が、エレベーターを降りて玄関のドアを開けたと同時に不審者が侵入してくるというシーンを体験。映像体験を終えた留学生からは「知らないうちに男性が接近して恐かった」「歩きスマホの危険性が分かった」といった声が聞かれ、体験を通じて防犯意識を大きく高めた様子だった。

その後、OBによる体験発表や奨学生主体で実施するビンゴ大会などが行われ、OBや大学関係者、財団職員のそれぞれが国や年令、立場などの垣根を取り払い交流を深めた。

設立より28年目を迎えた同財団。留学生5名への援助を皮切りに、これまで実人数で400名、25カ国39大学の留学生を支えてきた。設立の翌年にスタートしたこの交流会は、奨学生同士が交流を更に深める事で国際理解・協力の礎となる事を願い毎年開催されている。

[2019年12月19日・情報島]

大阪府遊技業協同組合