ユニバーサルエンターテインメントが特別協賛する女流名人戦、第46期「岡田美術館杯女流名人戦」五番勝負の第1局が19日、 神奈川県箱根町の岡田美術館において開催され、里見香奈女流名人が谷口由紀女流三段を88手で破り先勝した。
女流名人戦は、女流棋士の誕生とともにスタートした最も古い歴史と伝統のあるタイトル戦で、冠名が「岡田美術館杯」なってから4回目の開催となる。先勝した里見女流名人がこの五番勝負を制すると、11期連続での女流名人在位となり、女流棋戦歴代単独最多に向けて好発進となった。
午後からは岡田美術館・5階ホールにおいて、戸辺誠七段(解説者)、加藤桃子女流三段(聞き手)、安食総子初段(聞き手)による現地大盤解説会が開かれ、全国各地から約70名の将棋ファンが参加。清水市代女流六段(日本将棋連盟常務理事)、高橋道雄九段(立会人)らも大盤解説に出演し、盛り上がりを見せていた。
終局直後、両対局者は大盤解説に登場。会場を訪れたファンに対し、見女流名人は「自分の力を出し切れるよう、第2局以降も頑張っていきたい。応援よろしくお願いします」、谷口女流三段は「たくさん集まっていただき本当にありがとうございます。あこがれていた箱根・岡田美術館での里見女流名人との対局でした。これからも精いっぱい頑張ります」と、今後の対局に向けての意気込みを述べた。
第2局は1月26日、島根県出雲市での開催を予定する。