セガサミーホールディングスは、29日・30日の2日間、横浜市西区のパシフィコ横浜で開催された「第1回 横浜 統合型リゾート産業展」にブースを出展し、横浜IRへの参入に向けた取り組み意欲を業界内外に向けて発信した。
里見治紀代表取締役社長グループCOOは、オープニングセレモニー出席、ブースでの公開マスコミ各紙とのプレス会見、そしてオペレーター講演を通じて、横浜IRへの参入意欲をアピール。里見社長によるオペレーター講演は立見ができるほどの盛況ぶりとなっており、唯一の国内オペレーター企業という事で大きな関心を集めている様子がうかがえた。里見社長は横浜IRの持続的成功のために、①日本市場の現実を熟知した事業計画②安心安全を担保した運営計画③日本文化の発信、という3つの貢献を打ち出し、さらに環境負荷を考慮した開発計画についても詳しく説明した。
また、ブース内でマスコミの囲み取材を受けた里見社長は、横浜市の住民の中には反対する意見もあるがという質問に対して「反対する方々の意見と今回のIRの取組では論点が違っていると思う。住民の方々が心配に思っている事(依存症の心配、治安の悪化、青少年の健全育成)は、既にシンガポールIRでは改善している事実がある。今後、依存問題では支援から予防に特化した対策、治安の問題も限られたスペースであり、AIの力も加えながら対応できる」との考えを述べた。
また、一般紙記者からIR汚職事件についてコメントを求められると「IRという取組と、今回の政治家の思惑とがごちゃ混ぜになってマスコミによってイメージ形成されているのは残念。マスコミの方々にはしっかりとIRを知っていただいたうえで報道して欲しいと思っている」と語った。
セガサミーの横浜IRへの意欲については、今後カジノ管理委員会による厳正な運営が行われていく中で、その選定基準に十分に適応できる企業であると自負をのぞかせ、唯一の日本企業のオペレーター企業である期待に「十二分に応えていく」と覚悟を示していた。