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藤商事、今期2度目の下方修正 ~遊技機販売台数の低迷続き、当期純損失は44億円に

藤商事は30日、2020年3月期通期の連結業績予想の修正を発表した。

2019年10月30日に発表した下方修正に続いて今期2度目となる2020年3月期通期の連結業績予想の修正も、売上高251億円(前回発表予想数値比マイナス96億円)、営業損失33億円(同マイナス48億円)、経常損失35億円(同マイナス50億円)、当期純損失44億円(同マイナス54億円)と大幅な下方修正となった。

パチスロにおいては、当初計画していた3タイトルの発売に加えて「S地獄少女 あとはあなたが決めることよ」の追加販売により、通期の販売台数計画を当初計画(9000台)に対して1万5000台に変更したが、パチンコにおいて「P貞子vs伽椰子 頂上決戦」や「P地獄少女四」の販売台数が低迷したことに加えて、第4四半期に販売を予定していた2タイトルが型式試験の適合取得に時間を要し、翌期になる見込みとなったため、通期の販売台数計画を当初計画(8万3000台)に対して4万9000台に変更。その結果、パチンコ・パチスロ合計の通期販売台数は前回発表予想(9万3000台)を下回る6万5000台となる見込みとなった。また、当期および今後の業績動向を勘案し、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、当第3四半期連結累計期間末において繰延税金資産10億1900万円を取り崩し、法人税等調整額に計上したことにより、売上高および各利益ともに前回発表予想を下回る見通しとなった。

また同日、2020年3月期第3四半期決算短信[日本標準](連結)を発表。第3四半期の連結業績(2019年4月1日~12月31日)は売上高189億2900万円(対前年同期比マイナス12.0%)、営業損失10億7800万円(前年同期は11億1900万円の営業利益)、経常損失13億1000万円(前年同期は12億9200万円の経常利益)、四半期純損失23億5600万円(前年同期は6億8500万円の純利益)と経営赤字が続いた。

期中、同社はパチンコ・パチスロともに厳しい商戦を強いられ、販売台数が低調に推移。販売台数はパチンコが4万1400台(対前年同期比マイナス18.0%)、パチスロが7700台(同マイナス38.9%)となった。

今後の取り組みとして、パチンコでは型式試験の適合機種確保に努め、次年度の販売ラインナップ構築に向けた取り組みの推進、パチスロにおいては子会社のミラクル、オレンジを活用した開発体制の強化を図っていくとしている。

株式会社藤商事

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