日本遊技関連事業協会(日遊協)は27日、4月1日からの改正健康増進法の全面施行に向け、日遊協ホームページにおいて「改正健康増進法に関するQ&A(パチンコホール向け)」及び「パチンコホール 分煙環境整備マニュアル等」に関する情報を更新し、改めてその内容の周知に努めている。
「改正健康増進法に関するQ&A(パチンコホール向け)」は、日遊協へ問い合わせがあった内容をQ&Aとしてまとめ、「加熱式たばこエリア・加熱式たばこフロアについて(構造・技術的基準)」「喫煙専用室・喫煙ブースについて」「屋外の喫煙スペースについて」「標識の掲示について」「その他(たばこの分類・灰皿・助成金など)」の5項目に分けて掲載したもの。
内容を確認すると、すでに一部のパチンコホールが店内ポスターなどで告知している「加熱式たばこエリア・加熱式たばこフロア」に関するQ&Aが多いことから4月以降、「加熱式たばこエリア」または「加熱式たばこフロア」を設置したいと考えるパチンコホールが一定数存在すると考えられる。なお、Q&Aでは「加熱式たばこエリア」の割合について「加熱式たばこエリアの設置割合は『一部』としか出されておらず、具体的な割合は示されていません。常識的にご判断をお願いします」との回答に留めている。「加熱式たばこエリア・加熱式たばこフロア」は、たばこの煙の流出を防止するための技術的基準を満たしていれば設置可能な、加熱式たばこを吸いながら遊技ができるエリア・フロアのこと。
また、「電子たばこ」の扱いについては、禁煙の場所でも吸っても法的に問題ないとしながらも、誤解からトラブルに発展する恐れがあるとして「予めルールを設けて周知しておくことが望ましい」との見解を示し、対応を促している。
これにあわせて、改正健康増進法全面施行後の「施行後ポスター」(B2サイズ、PDF)の提供を新たに開始。「2020年4月から喫煙環境が変わりました」「2020年4月からホール内が原則禁煙となりました」という2種類の文言をベースに、喫煙室等の組み合わせ8パターンを用意。電子たばこの注意ありなしも選択可能となっている。
これらのポスターや4月以降、掲示が求められることとなる「標準的な標識データ」(PDF)は、業界内で幅広く使ってもらいたいとの考えから、日遊協会員以外のパチンコ店でも閲覧できるページで公開されており、誰でもダウンロードすることができる。
■パチンコホール 分煙環境整備マニュアル等掲載ページ
http://www.nichiyukyo.or.jp/news/news.php?news_id=985