SANKYOは2日、2020年3月期通期(2019年4月1日~2020年3月31日)の連結業績予想の修正及び個別業績予想の修正を発表した。
修正した理由について同社は、新型コロナウイルスへの対応としてパチンコホールは感染防止措置の徹底や広告宣伝の自粛等により、集客への影響が長期化する恐れが否定できない状況から、一部で当面の新台入替の時期を遅らせるといった慎重姿勢が強まる中、同社グループでは当初の計画に沿って多種多様な新商品及びリユース機を積極投入しているものの、市場の先行きの不透明感と近年続いている販売の多品種小ロット化傾向とが相まり、パチンコ・パチスロの販売台数が当初の予想を下回る見通しとなったためと説明。
これにより修正後の2020年3月期通期連結業績予想は、売上高780億円(前回発表予想数値比マイナス210億円)、営業利益121億円(同マイナス39億円)、経常利益130億円(同マイナス40億円)、当期純利益130億円(同プラス20億円)。
当期純利益については、第3四半期連結決算短信で開示したグループの事業再編に伴い、連結子会社の事業の一部を新設分割の上、株式譲渡したことによる特別損益の計上、株式市場の大幅な下落に伴い投資有価証券評価損約15億円を特別損失として計上することから20億円増の130億円となる見通しだとした。
なお、パチンコの販売台数は当初計画20万台に対し14万9000台 、パチスロの販売台数は当初計画5万8000台に対し2万8000台となる見込み。
また、個別業績予想については、パチスロは前期の1万7000台から2万8000台に増加するものの、パチンコが前期の19万6000台から14万9000台に減少するため、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益が前期比で大幅に減少する見込みだとして、売上高675億円(同マイナス132億2400万円)、営業利益66億円(同マイナス138億7900万円)、経常利益85億円(同マイナス145億3600万円)、当期純利益90億円(同マイナス56億6000万円)に修正した。