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【特集】悪夢の再現が懸念される「大量撤去」問題 ~段階的な廃棄で〝自縄自縛〟を防ぐ

年度がかわり、心機一転といきたいところだったが、新型コロナウイルスがパチンコ業界に甚大な影響をおよぼしている。そんな中において、全国の各パチンコホールは来年1月31日までに旧規則機を完全に撤去しなければならず、新台への入れ替えにともなう資金の調達など、業界を挙げて取り組むべき課題が山積だ。

これから本格化する旧規則機の「大量撤去」問題について、全日本遊技事業協同組合連合会(以下、全日遊連)の阿部恭久理事長は、本年1月17日、全国理事会後の記者会見で次のように述べた。

「パチンコでは約160万台、パチスロでは110万台から115万台くらいを入れ替えなければなりません。あと13カ月という期間を考えると、月間平均20万台以上の入れ替えが必要になります」

つまり、パチンコとパチスロの合計で約275万台(4月時点における弊社の集計では約230万台)が期限までに撤去される計算だが、ギャンブル依存症対策を踏まえた高射幸性機の撤去でさえなかなか足なみが揃わなかった。

この背景には各ホールの経営事情や6号機の供給不足もあったにせよ、ホールは旧規則機を計画的かつ段階的に新台へ入れ替えていけるのか。今回は旧規則機の「大量撤去」問題について考えていく。


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