富山県遊技業協同組合は26日、富山市内のホテルグランテラス富山において、令和2年度通常総会を開催。任期満了に伴う役員選出が行われ、永森豊隆理事長以下執行部を再任した。永森理事長はこれで3期目となる。
富山県では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、パチンコなどの遊興・遊技施設は4月23日から5月14日まで休業した。新たな生活様式を踏まえ、本年度の総会は必要最小限の組合員23名が出席(出席7名、代理9名、書面7名)。出席者は各テーブルに1名ずつと、間隔をとった配置で着席した。なお、コロナ関連の対応のため行政担当官の出席はかなわなかったと報告があった。
冒頭、挨拶に立った永森理事長は休業要請期間中、パチンコ業について再認識する時期であったと振り返ったうえで、「今後も見えない敵との戦いが続いていくが、パチンコが多くの県民、従事者、関係者によって支えられていることを肝に銘じたい」と述べた。また、感染予防の取り組みの一環として、預かり金の一部の返還を議題(第7号議案)とし、「ささやかだが飛沫を防止するための台間シールドの設置等に役立てて欲しい」と説明した。
議事では、9議案を上程し全て原案通り承認。令和元年度の事業報告では、加盟店舗数は68店舗(前年比マイナス2店舗)。遊技機設置台数は3万6443台(同マイナス422台)。この様な厳しい経営環境を鑑み、賦課金については3カ月分免除を承認した。また、遊技環境の健全化を推進するための最優先課題として取り組んだ「パチンコ・パチスロ依存問題」について、昨年10月に「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」講習会を開催し、新たに44名を育成。組合員パチンコ店におけるアドバイザーの配置人数は1店舗あたり3.4名となった。