東京都は12日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止への新たな取り組みとして「感染防止徹底宣言ステッカー」を発表。併せて、事業者が感染拡大の予防策を行う際の基本的な取り組みを具体的に示した感染拡大防止チェックシートを公開した。
感染防止徹底宣言ステッカーは、感染防止対策がきっちり実践され、安心して利用できる施設ということを示すためのもので、ステッカーに記載されたQRコードを読み取ると、清掃・消毒など事業者が実践している取り組み内容を確認することができる。東京都の小池百合子知事は12日の会見で「事業者の皆様には、施設利用者、そしてそこで働く従業員の安心に繋げるツールの一つとしてこのステッカーを活用していただきたい」と、ステッカー取得を呼び掛けた。ステッカーは、東京都感染拡大防止チェックシートに記載されている全ての感染防止対策を実施したうえで、申請フォームから申請し、オンラインで取得。店名を記入して、入口などに掲示する。
チェックシートは全業種共通と業種別の項目で構成されており、全業種共通では「手洗いの徹底・マスクの着用」「ソーシャルディスタンス」「『3つの密(密閉、密集、密接)』を避けて行動」などに関してそれぞれ具体的な取り組みが示されている。また、パチンコ業界の個別チェック項目として「機械の効果音等を最小限のものとし、利用者間で会話を行わないよう注意喚起を行っている」「通路等で立ち見がないように呼びかけを行っている」「端玉景品の陳列の変更などにより、遊技客が景品に手を触れないように工夫している」「上記以外に、業界団体のガイドラインも参照しながら、取組を実践している」の4項目が挙げられている。
東京都は11日、「東京アラート」を解除し、12日午前0時より新型コロナウイルスに伴う休業協力要請解除となるロードマップの「ステップ3」への移行。これをもってパチンコ店への休業協力要請も解除された。
▼新型コロナウイルス感染症の拡大防止チェックシート<パチンコ編>
1.手洗いの徹底・マスクの着用
・利用者・従業員にマスク着用の徹底を周知し、着用していない場合は配布等に努めている。
・消毒備品等を各所に設置し、利用者・従業員に手洗いや手指消毒の徹底を周知している。
・共用タオル等を使用しない、制服をこまめに洗濯するなど、衛生管理を徹底している。
2.ソーシャルディスタンス(できるだけ2mの距離を保つ)
・行列整理や床の目印表示、オンラインでの日時指定予約等により混雑を回避している。
・座席の工夫など従業員も含めて対人間隔を確保し、大声で会話しないよう周知している。
・対面が想定される場所への遮蔽物の設置、キャッシュレス化等で接触機会を低減している。
3.「3つの密(密閉、密集、密接)」を避けて行動
・3密が予想される場合、整理券の配布や入場者数・滞在時間の制限等を行っている。
・扉や窓を開け、扇風機を外部に向けて使用するなど、定期的な換気を行っている。
・従業員の休憩室等はできる限り換気を行い、対面で食事・会話をしないようにしている。
4.施設の清掃・消毒
・複数の人が触れる場所や物品を極力減らし、難しい場合はこまめに清掃・消毒している。
・使用済みマスク等は、ビニール袋に入れて縛るなど密閉して捨てるよう表示している。
・清掃・消毒・ごみ回収は手袋・マスクを着用し、事後に手洗い・手指消毒を徹底している。
5.利用者・従業員の体調管理
・利用者で熱がある者は入場をご遠慮いただくようお願いするなどの取組を行っている。
・従業員に出勤前に検温や体調確認をさせ、毎日報告させている。
・体調不良の従業員に休養を促し、勤務中に体調不良になった者はただちに帰宅させている。
・所轄の保健所の確認や来場者の把握など、感染者等の発生に備えた取組を行っている。
6.業界ごとの個別チェック項目
・機械の効果音等を最小限のものとし、利用者間で会話を行わないよう注意喚起を行っている。
・通路等で立ち見がないように呼びかけを行っている。
・端玉景品の陳列の変更などにより、遊技客が景品に手を触れないように工夫している。
・上記以外に、業界団体のガイドラインも参照しながら、取組を実践している。