セガサミーホールディングスは5日、2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表した。
2021年3月期第1四半期(2020年4月1日~6月30日)の連結経営成績(累計)は、売上高483億8200万円(対前年同四半期比マイナス33.5%)、営業損失38億5100万円(前年同四半期は営業利益34億900万円)、経常損失40億9900万円(前年同四半期は経常利益23億7200万円)、四半期純損失33億100万円(前年同四半期は四半期純利益17億1800万円)で、コロナ禍によってアミューズメント機器・施設、リゾート事業などが強く影響を受けた結果、大幅な減収、損失を計上した。
遊技機事業においてはコロナ禍によるパチンコホールの営業自粛等を考慮し、新作タイトルの販売延期を行った結果、第1四半期は新作タイトルの販売がなく前年同期比で大幅な減収。販売はパチンコ177台(前年同期比マイナス1万6035台)、パチスロ485台(同マイナス1万7445台)となり、主な売上はサミーネットワークス等によるものとなった。その結果、売上高27億600万円(対前年同期比マイナス84.3%)、経常損失85億3200万円(前年同期は経常利益9億9400万円)と大幅な赤字を計上。通期では2020年末の入替商戦に合わせて複数タイトルを投入予定だが、旧規則機の撤去期限延長に伴い本格的な新台への入替が2022年3月期頃にずれ込むと想定し、販売台数減少による減収、損失計上は避けられない見通しとしている。
なお今期よりセグメント区分等の変更を行っており、カジノ向けゲーム機器開発・販売等をエンタテインメントコンテンツ事業から遊技機事業に変更した。
リゾート事業についてはコロナ禍による施設の休業対応など、集客数の大幅減少に伴って前年同期比で減収、損失が拡大。宮崎県の「フェニックス・シーガイア・リゾート」の利用者数は前年同期比23.3%と落ち込み、海外の「パラダイスシティ」においても来場者数は前年同期比80.5%と減少。売上高4億6400万円(対前年同期比マイナス81.1%)、経常損失21億3500万円(前年同期は経常損失16億6100万円)だった。
エンタテインメントコンテンツ事業においてはアミューズメント施設の休業および稼働低下による影響を受けたがコンシューマ分野が好調に推移したことで前年同期比では減収となったものの大幅な増益を達成。売上高451億3400万円(前年同期比マイナス15.0%)、経常利益82億7700万円(同プラス68.3%)となった。
また新たに通期業績予想を公開しており、2021年3月期通期(2020年4月1日~2021年3月31日)の連結業績予想は、売上高2770億円(前期は売上高3665億9400万円)、営業損失150億円(前期は営業利益276億4300万円)、経常損失200億円(前期は経常利益252億9600万円)、純損失170億円(前期は純利益137億7500万円)と、コロナ禍の影響から大幅な赤字を見込んでいる。