日本生産性本部の余暇創研は24日、「レジャー白書2020」の概要発表を、東京都千代田区のビジョンセンター永田町での記者発表ならびにオンライン形式により同時開催した。2019年の余暇市場動向を調査した同白書によると、パチンコ参加人口は昨年から60万人減の890万人で過去最低となった。また、市場規模も昨年の20兆7000億円から7000億円減の20兆円と落ち込みが続いている。
一方でパチンコは参加率8.9%(前年比マイナス0.6%)に対して、年間平均活動回数31.7回(同プラス3.2回)、年間平均費用10万3400円(同プラス2万1600円)、参加希望率6.3%(同プラス0.5%)で活動回数や平均費用が増加。特に、費用の増加は前年から2万1600円増と種目別で1位を記録するなどヘビーユーザー化に拍車がかかっている。
余暇関連市場全体の規模は72兆2940億円(前年比プラス0.6%)で、パチンコ・パチスロを除けば2.2%増となり7年連続の増加。引き続きインバウンド効果によって観光・行楽部門をはじめとする4部門すべてがプラスとなった。
娯楽部門では、前年比プラス0.1%で公営競技の好調が続いているものの、パチンコ・パチスロの落ち込みに加えて近年上向いていたゲームセンターがマイナスに転じたこともあり横ばいとなった。
レジャーに大きな影響を及ぼし続けているコロナ禍について、巻頭特集として「2020年コロナ禍とレジャー産業」と題して特集。コロナ禍を踏まえたレジャー産業の課題として、「高付加価値の追求と価格戦略の見直し」「接客のあり方」「移動における付加価値」「オンラインライブ等の拡充」「個人データに基づくオリジナルサービス提供と人的関与のあり方」「柔軟な自由時間におけるレジャーの新たな位置づけ」「さらなる生活性向上と雇用条件向上」「新たな人財募集・育成方法」を掲げた。
調査は今年1月から2月にインターネットを用いて実施し、有効回答数は3539人(全国15~79歳男女)。白書は9月30日に発行予定。
来年のレジャー白書は中身がガラッと変わってそう
今回のレジャー白書って、もはや意味ないんじゃ…