三重県遊技業協同組合(三遊協)は9月30日、津市のホテルグリーンパーク津において「新型コロナウイルス感染症拡大防止研修会」を開催した。感染予防の観点から、会場収容規模の半数となる125名に制限したうえで、参加者には入場時のマスク着用、手指消毒、検温ビデオによる体温測定を求めるなど、不測の事態にも備えた。
冒頭、権田清理事長は「これからはウィズコロナの時代といわれており、感染防止対策を徹底する事が日常となる事から、この時期にこうした研修会を開催させていただくこととなった。先の緊急事態宣言の休業要請に際しては、皆様のご理解ご協力により、全国に先駆け、県内の組合・非組合を関わらず全ホールの休業を達成する事ができた。改めて皆さまに心より御礼申し上げるとともに、本研修を参考として、より安心で安全な遊技環境をつくりあげていただきたい」と挨拶した。
研修会では、ダイヤモンドプリンセス号の消毒作業を感染者ゼロで切り抜けた実績を持つ日本特殊清掃隊・レリックの神野敏幸代表取締役がその消毒方法をレクチャー。消毒の際は、ウイルスを広げないよう、消毒液を染み込ませた布を一方向に向かって動かして拭くといったコツを説明するなどした。その後、参加者は講師の指導を受けながら実際の遊技台を使って消毒方法を体験した。
また、三重県新型コロナウイルス感染症対策本部の総括班・感染対策班の担当課長は、県の休業要請に県内全てのパチンコ店が協力したことに対し謝意を述べるとともに、現在の感染状況、対策について講話した。
三重県遊協は、地元テレビ局の取材に対し「研修成果をそれぞれの店舗で共有し、徹底した感染防止に取り組みたい」と話した。