お客さんを気さくにもてなすサービス精神
「これまでツイートを続けてきたおかげでいろんな経験ができました。もともとは若いひとたちにお店のことを知ってもらいたくてはじめたツイートですが、実は70歳を超えるような高齢のお客さまもフォローしてくださっているんです。ご家族の方にコロナへの感染を心配されてお店から足が遠のいてしまったお客さまと川口駅前でたまたまお会いしたとき、『がんばっているね。いつもみてるよ』って。とっても意外でした」
コロナ禍の終息はいまだ先が見通せない状況だとはいえ、あゆちゃんまんさんの活動によって店と常連客はつながりをたもっている。
「新たな顧客づくりより店舗ファンの獲得へ」との方針で彼女に店の宣伝を託した『アリーナ川口店』および「三慶商事」の狙いは十分に成就されていると言っていい。同社は〝やじお〟氏の主導により、あゆちゃんまんさんをはじめ、埼玉県下9店舗でそれぞれ〝アイドル店員=アンバサダー〟を育成してきた。彼女たちを目あてに来店する人の居住地は全国におよぶ。
「北は仙台、西は大阪や福岡、高知からもお店に来てくれたことがありました。男性の若いお客さまはモジモジしてしまう方が多いので、『よう! 来たね! いらっしゃい!』と生意気にもタメ語で話しかけています。そっちのほうがフレンドリーというか、お客さまもすぐに打ち解けてくれるようです。でも、年うえの女性だと、ちょっと敬語が入っちゃいますね」
クリエーターの素質や高いコミュニケーション能力に留まらず、お客を気さくにもてなすサービス精神まで兼ね備えた彼女は、昨年の9月に正社員への登用が認められ、「三慶商事」内に起ちあげられた〝SNS事業部〟へ配属された。勤務先はあくまで『アリーナ川口店』のままだが、ホールの仕事ではなく、現在はYouTube用の動画撮影やその編集、または訪れるファンへの対応に忙しい。
「黙々とやるひとりの作業は苦手だったのに、いまはお店のバックオフィスで毎日パソコンとにらめっこです。ときどき耐えられなくなって、訪ねてきてくれたお客さまと話したり、ほかのスタッフのところへいって一方的に話したり。ツイッターのフォロワー数はたぶん頭打ちでしょうから、何か別の企画でお店のファンになってくださる方々をこれからも増やしていきたいと思っています」
素敵な笑顔の奥に多くの才能を秘めた彼女であれば、きっとかなえられる。今後もあゆちゃんまんさんのさらなる活躍から目がはなせない。
土井たか子は美人になったね
またいくね!
頑張って!