経済産業省大臣官房調査統計グループは16日、特定サービス産業動態統計調査における2020年8月分の確報を公表した。
パチンコホールの売上高は2343億4400万円で、前年同月比での増減率はマイナス21.7%。8月はコロナ禍による外出自粛も落ち着いてきたものの、高齢者層など一部の客層においては以前のような稼働状況には至らず7月から微増に留まった。前年同月比では8割程度の水準で推移し、これで14カ月連続のマイナス推移となった。
店舗数は対前年同月比マイナス1.5%、遊技機の設置台数は同マイナス0.3%とそれぞれ微減。また、従業員数では正社員が同マイナス0.6%に対し、その他従業者は同マイナス11.9%と大幅な減少となった。
パチンコホール以外の対個人サービス業の趣味・娯楽関連4業種においては、ゴルフ場が前年同月比増減なしまで回復し、ゴルフ練習場は同プラス11.4%と前年同月を上回る好調ぶりを見せている。一方、遊園地・テーマパーク、ボウリング場はマイナス推移が続いており、特にボウリング場に関してはマイナス42.0%と7月を上回るマイナスとなっている。
同調査は、特定のサービス産業の売上高等の経営動向を把握し、短期的な景気、雇用動向等の判断材料とするとともに産業構造政策、中小企業政策の推進及びサービス産業の健全な育成のための資料を得ることを目的として1987年12月にスタート(「パチンコホール」への調査は2000年1月から)。調査業種に属する業務を営む企業(又は事業所)で、調査業種の全国年間売上高の概ね70%をカバーする売上高上位の企業(又は事業所)を対象に調査を行い、毎月公表している。