藤商事は30日、2021年3月期第2四半期決算短信(2020年4月1日~2020年9月30日)を発表。売上高66億1700万円(対前年同期比マイナス41.9%)、営業損失33億7300万円(前年同期は13億1900万円の営業損失)、経常損失33億3200万円(前年同期は13億7700万円の経常損失)、四半期純損失38億2300万円(前年同期は12億6600万円の純損失)と、赤字が拡大した。
パチンコホールの旧規則機の撤去期限がおおむね1年延長されたことにより新規則機への入替需要が先送りとなり、上半期の新台市場の販売台数はパチンコ・パチスロともに低調に推移。期中同社は、「Pリング 呪いの7日間2」(9900台販売)と「P遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵」(6700台販売)を市場投入したが、販売台数は合計1万6600台(対前年同期比マイナス41.7%)に留まった。なお、パチスロ機における販売はなかった。
また、現時点における入手可能な情報・予測に基づいて算定した2021年3月期の連結業績予想を発表。パチンコホールの購買意欲の回復には時間を要することが想定されるとして、今年度の新台市場の販売台数はパチンコ・パチスロともに前年度を大幅に下回ると予測し、売上高246億円、営業損失10億円、経常損失10億円、当期純損失20億円とした。
第3四半期以降は、「Pとある魔術の禁書目録」をはじめ、パチンコ機を中心とした販売活動を展開。パチスロ機においては下期以降も厳しい市場環境が継続すると予測し、引き続き型式試験の適合機種確保によるラインナップの構築に努めるとし、2021年3月期についてはパチンコ機だけで6万5000台の販売台数を見込む。