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「ミリオンゴッド」シリーズの販売好調により遊技機事業は増収増益 ~ユニバーサル、第3四半期決算を発表

ユニバーサルエンターテインメントは12日、2020年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表した。

連結業績(累計)は、売上高771億4200万円(対前年同期比マイナス17.5%)、営業利益78億200万円(同プラス463.2%)、経常損失3億9400万円(前年同期は64億6100万円の経常損失)、四半期純損失68億1300万円(前年同期は57億3600万円の純損失)。遊技機事業において販売台数が前年同期を大幅に上回る12万5325台(前第3四半期連結累計期間は9万2673台)となった一方で、統合型リゾート(IR)事業においてフィリピン・マニラのIR「オカダ・マニラ」の営業を停止したことなどが影響した。なお、営業利益、経常損失、四半期純損失が改善したのは、「オカダ・マニラ」における営業停止した施設の当該期間に係る固定費(減価償却費等)68億1100万円を販売費及び一般管理費から特別損失に振替したためとしている。

コロナ禍の影響によりパチスロ・パチンコ機の市場供給が低調に推移する中、同社は圧倒的な人気を誇る「GOD」シリーズを用いたパチスロ機「アナターのオット!?はーです」(1万2234台販売)、パチンコ機「Pアナザーゴッドハーデス ザ・ワールド」(2500台販売)を販売。両タイトルともに計画販売台数を上回り、遊技機事業の売上高は555億5300万円(対前年同期比プラス31.0%)、営業利益は220億円(同プラス115.6%)と増収増益となった。

第4四半期は、すでに市場導入が開始されているパチンコ機「PAハイスクール・フリート スイートでハッピー!」のほか、好評を得た「アナターのオット!?はーです」の増産も開始したとしている。

一方、IR事業においては、売上高は205億5600万円(対前年同期比マイナス58.6%)、営業損失は76億2400万円(前年同期は18億3500万円の営業損失)と赤字は拡大。調整後EBITDAも27億5800万円の損失を計上した。規制緩和による政府のガイドラインを受けて「オカダ・マニラ」では一部営業を再開したものの、フィリピン国内における経済活動が実質的に制限された状態が続いている。

なお、2020年12月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大による影響により、通期連結業績に与える影響を算定することが困難なことから、引き続き未定とした。

株式会社ユニバーサルエンターテインメント


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