大阪府遊技業協同組合(大遊協)は8日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪において、令和2年度の歳末防犯懇談会ならびに定例理事会を開催。今年は受付での検温・手指消毒、マスク着用、そしてソーシャルディスタンスを確保するため会場の規模を拡大するなど新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで進行した。
冒頭、大遊協が長年にわたり実施している特殊詐欺やひったくり防止を目的とした各種社会貢献活動が評価され、大阪府警察本部生活安全部の高木久部長より平川容志理事長に感謝状が手渡された。
続いて講話を行った高木部長は、警察活動への一層の理解と協力、そして高齢者や特殊詐欺撲滅に向けた広報啓発活動への支援を求めたほか、業界へのお願いとして「依存症防止対策」と「射幸性の抑制」の2点に言及。このうち、射幸性の抑制に関しては、高射幸性回胴式遊技機の確実な撤去をはじめとしたパチンコ・パチスロ産業21世紀会決議の確実な履行を要請。「国民から厳しい目が向けられる中、業界一丸となった確実な取り組みにより、健全な大衆娯楽のあり方を示して欲しい」とし、大遊協には引き続き、業界のけん引役としての姿勢を顕示して、業界の発展と更なる健全化に期待を寄せた。
講話を受けて平川理事長は、今後も社会貢献活動の一環として地域に密着した防犯活動を推進し、大阪府警察の治安活動の一助になるべく一層の協力を約束。「コロナ禍の影響を受け客足が遠のき、府下の店舗も大幅な減少傾向にある。厳しい経営環境が続くが、大遊協はホール営業者の組合組織としてファンに親しまれる大衆娯楽の維持継続とともに傘下組合員の連携を一層深め、法令の遵守と健全営業に努めていく」と述べ、各種課題等に対する認識を確認した。