全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)は15日、東京都港区の第一ホテル東京において全国理事会を開催。理事会の席上、警察庁生活安全局保安課の小堀龍一郎課長が行政講話を行った。
講話では、旧規則機の撤去、ぱちんこへののめり込み・依存防止対策、そして、いまだに一部の営業所で守られていない法令遵守に関して、遊技機の不正改造と賞品問題について触れられている。
以下、講話の全文を掲載する。
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ただいま御紹介にあずかりました保安課長の小堀でございます。
皆様方には、平素から警察行政の各般にわたり深い御理解と御協力を賜っているところであり、この場をお借りして御礼申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。
また、皆様方におかれましては、低炭素社会実行計画に基づく節電、省エネルギー対策等に積極的に取り組まれるとともに、各種の社会貢献活動にも尽力されているところであり、改めて敬意を表する次第であります。
さて、昨年を振り返りますと、昨年1月に国内初の感染者が確認されて以降、新型コロナウイルス感染症の感染が全国に広がり、業界にも予想をしなかった影響が及びました。大変厳しい一年間であったと思います。
感染者数は一時期減少しましたが、再び増加に転じ、本年1月7日には緊急事態宣言が行われました。緊急事態措置を実施すべき期間は、1月8日から2月7日までとされ、実施区域は現在、11都府県とされています。「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」においては、まん延防止のため、特定都道府県により、飲食店に対し営業時間の短縮を要請することとされていますが、ぱちんこ店については、20時以降の不要不急の外出自粛を徹底することや、施設に人が集まり、飲食に繋がることを防止する必要があること等を踏まえ、同様の働きかけを行うとされています。
業界では、昨年5月に、医療関係者の監修を得て、感染予防のためのガイドラインを策定し、それ以降も順次改定してきています。また、喫煙対策として導入してきた換気設備が感染防止対策にも役立っているという話も伺っています。
しかし、油断は禁物です。感染者数は昨年より増加し、深刻化しています。感染防止対策として緩んできている点はないでしょうか。万が一ぱちんこ店の中からクラスターが発生したら、どうなるでしょうか。世間は、「A店から出たけど、他の店は大丈夫」と見てくれるでしょうか。
ぱちんこホールの皆様におかれましては、現在の感染状況の深刻さ、今回の緊急事態宣言の重み、現在、そして今後の都道府県からの要請・働きかけの内容等を十分に踏まえつつ、今一度危機感を持って、業界のガイドラインに沿い、あるいはそれ以上の工夫をしながら、ウイルスの脅威から、お客と従業員、それぞれの御家庭にいらっしゃる御家族の方々の健康・命を守っていただきたいと思います。
本日はお時間をいただいておりますので、年頭に当たり、業界が取り組むべき課題として特に留意が必要と考えていることについて、ポイントを絞ってお話をさせていただきます。
大きく分けて、旧規則機の撤去、のめり込み・依存問題、法令違反の3点について述べます。