保安通信協会(保通協)が主催する第12回保安電子通信技術セミナー・展示会が8日、開幕した。今回は新しい生活様式に呼応すべくバーチャルによるセミナー展示会となっており、3月7日までの28日間(24時間アクセス可能)に渡って開催される。
主催者挨拶した有馬康之理事長は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点からバーチャル形式の開催となったとし、「従来のように実際の行政の方向性、技術動向について実際に見ていただく事はできないが、展示会場まで直接来ていただくのが困難な方や、約1カ月の開催期間があることで何度でも視聴いただける」とメリットを説明。「産業界における電子情報通信技術の発展は目覚ましいものがあり、特に映像技術、ビッグデータ、AI、デジタル・フォレンジック等の各分野については、ますます進歩の度合いを早め高度化している。さらに今般のコロナウイスル感染症の拡大を契機として、加速度的にテレワーク、テレビ会議が普及し、企業活動、ライフスタイルまでもが、大きく変わろうとしてきている。実社会のみならず、デジタル社会へも安心・安全をより確かなものとして維持していくうえで少しでも貢献したい」と開催意義を語った。
また、テーマである「事件、事故、災害時等における映像、ビッグデータ、ドローン等最新技術の活用」と「デジタル・フォレンジックにおける最新技術の活用」について、保通協内に調査研究部会を設置し、産官学が連携した熱心な協議検討が続けられている事を報告。「バーチャル形式のため、何度でも視聴可能となっており、皆様の理解を深める上で一助となれば幸い」とした。
バーチャル展示会では、「AI・ビッグデータゾーン」(4社)、「デジタル・フォレンジックゾーン」(11社)、「地理・空間情報ゾーン」(4社)、「画像解析・顔認証ゾーン」(7社)、「映像・音声伝送ゾーン」(9社)、「その他ゾーン」(7社)という6ゾーン計37社が最新のシステム機器等を出展。また講演・セミナープログラムとして、特別講演7題、基調講演7題、セミナー2題を収録した。